2018/04/07

ガードレールの枯れ蔓に初期巣を作るコアシナガバチ創設女王



2016年5月上旬

平地の池に近いガードレールにクズの蔓が絡みついたまま枯れていました。
そこにコアシナガバチPolistes snelleni)の創設女王が営巣していました。
ガードレールの南東面に営巣していたのは、やはり日当たり良好な物件を作っているのでしょう。
巣材集めから戻った直後らしく、口元に小さな巣材(パルプ)の団子を抱えています。
その巣材を使って育房の増設を始めました。

造巣作業を終え、巣盤の下面に止まって休んでいるところをマクロレンズで接写しました。
枯れた蔓が藪のように絡み合って私の接近を阻んでいるため、撮影アングルを確保するのに苦労します。
しつこいパパラッチの存在に苛立ったのか、女王蜂は巣盤の天井部に登るとこちらを睨み、半開きの翅を少し震わせて警戒姿勢になりました。
初期巣を下から覗き込むと、育房内に白い卵が見えました。

このガードレールには他にも別の種類のアシナガバチが営巣していました。(映像公開予定:キアシナガバチフタモンアシナガバチ

巣の目印としてガードレールにビニールテープを貼って帰りました。
しかしその後、私は忙しくなり、定点観察にはろくに通えませんでした。(続編は無し)
初夏になると辺りの雑草が恐るべき勢いで繁茂してガードレールを覆い尽くしたり、人手によって一気に草刈りされたりしました。
女王蜂は営巣環境の悪化を嫌って逃去してしまったようです。



オオハンゴンソウの花蜜を吸うモンキチョウ♀



2017年9月中旬

街中の空き地に咲いたオオハンゴンソウの群落でモンキチョウ♀(Colias erate poliographus)が訪花していました。
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。


※ 私のお恥ずかしいケアレスミスで、初めは♂と間違えて書いていました。
YouTubeのコメント欄にて横室稜さんのご指摘を受け、♀と訂正しました。



【追記】
この花はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウですね。
遅まきながら訂正します。
YouTubeのコメント欄でご指摘くださったsatoko kuroda
さん、ありがとうございました。


2018/04/06

フェンネルの蕾に群がり吸汁、身繕いするアカスジカメムシ



2017年8月下旬

雨上がりの夕方、民家の庭に生えたフェンネル(=ウイキョウ)アカスジカメムシGraphosoma rubrolineatum)が群らがっていました。
蕾にじっとしているだけで、映像としてはあまり面白くありません。
おそらく花芽から吸汁していると思われますが、マクロレンズで口元を接写して口吻を植物体に突き刺しているかどうか確かめるべきでしたね。
近くに黄色の花が咲き始めているのに、花よりも蕾の部分が好みのようです。

他にも細い花柄をよじ登っている個体や、前脚を互いに擦り合わせ触角をしごいている個体がいました。


▼関連記事 (前年の映像ではアカスジカメムシを1匹しか撮れていません)
フェンネルとアカスジカメムシとコアシナガバチ♀


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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