2018/02/21

ウドの花蜜を吸うオオハラナガツチバチ♀



2017年8月下旬

道端に植栽されたウド(独活)の灌木でオオハラナガツチバチ♀(Megacampsomeris grossa matsumurai)と思われる蜂が訪花していました。
途中でコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀とニアミスしても互いに無関心で吸蜜を続けています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/02/20

羽化に失敗したクロマダラエダシャク ?(蛾)



2016年5月中旬・午後17:56

里山の山腹の草地を歩いていたら、カナムグラの茂みの中でシャクガ科エダシャク亜科Abraxasの蛾を見つけました。
前翅前縁中央にある灰色の斑紋の中に黒い輪っか状の紋があるので、ユウマダラエダシャクは除外できます。
採集した標本の交尾器を調べないとこれ以上は絞り込めないそうです。が、例えばクロマダラエダシャク(Abraxas fulvobasalis)かもしれません。

よく見ると、左の翅がクシャクシャになっている個体でした。
焦げ茶色の蛹から左翅が上手く抜け出れず、引っかかったまま羽化後の翅伸展が正常に進まなかったようです。
薄暗いので、後半はハンディカムの補助照明を点灯してみました。
指で蛾に触れてみて、この状態で少しでも飛べるかどうか確かめてみればよかったですね。
左翅に挟まっている羽化殻を採集するつもりだったのに、直後に他の被写体に気を取られてしまった私はすっかり忘れてしまいました…。

カナムグラはキタテハの食草として有名ですけど、Abraxas属の蛾の幼虫の食草ではありません(少なくとも公式の記録では記載なし)。
終齢幼虫になると食餌植物を離れて草むらに隠れ粗い繭を紡ぐのかな?
あるいは成虫が羽化殻から抜け出ようと暴れながら、蛹を引きずってここまで辿り着いたのかもしれません。


川底の泥を採食するアメリカザリガニ



2017年8月下旬

日本庭園の池に注ぐ浅い水路を徘徊しているアメリカザリガニProcambarus clarkii)を発見。
そのうちの一匹βが小川の底に溜まった泥(デトリタス?)を採食していました。
未だハサミが小さな個体で、特に左のハサミが欠損しているようです(再生肢)。
少しずつ移動しながら採食を続け、最後は石橋の下に隠れてしまいました。

※ 濁った川底での採餌行動を明瞭に記録するため、動画編集時に自動色調補正を施しています。
そのために、アメリカザリガニ本体の赤味がやや不自然にどぎつく強調されてしまっています。

つづく→抜け殻を味見するアメリカザリガニ




【追記】
岩波科学ライブラリー『ザリガニ:ニホン・アメリカ・ウチダ』によると、
ザリガニは一般的に雑食性で、水草や動物の死がいなど、何でも食べてしまいます。アメリカザリガニは動物性の餌を好み、スルメなどで釣れることがよく知られています。 (p18より引用)

濁った川底で泥を採食するアメリカザリガニ
濁った川底で泥を採食するアメリカザリガニ
自動色調補正後
自動色調補正後



ランダムに記事を読む