2017/08/26

飛べ!スケバハゴロモ【HD動画&ハイスピード動画】



2016年10月上旬

夜、室内の明かりに引き寄せられたのか、一匹のスケバハゴロモEuricania facialis)が窓の外から急に飛び込んできました。
卓上をのそのそ歩き回り、ときどき飛びます。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。(@0:59~)
飛び立つ予兆が分からないので、愚直に長撮りを繰り返します。

羽ばたいて飛び立つのではなく、パチン♪と音を立てて跳躍してから空中で羽ばたくようです。
飛翔のコントロールは下手糞で、なぜかすぐ下に落下していまいます。
照明のせいで正常な運動機能が狂わされているのかな?(走光性)

しかしハイスピード動画を撮るには強い光が必要なので、悩ましいところです。

むしろ跳躍の瞬間に興味が湧き、側面および腹面から脚と翅の動きをハイスピード動画に撮りたくなりました。
しかし残念ながら、疲れて飛んでくれなくなりました。



2017/08/25

パンを拾い食いするハシブトガラスがうっかり…(野鳥)



2017年5月下旬

嘴に何か白い塊(パン?)を咥えたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が川の方から飛んで来て、交差点の電柱に止まりました。(映像はここから)
柱上トランス(柱上変圧器)の隙間に貯食するつもりなのかと思い慌てて動画に撮り始めると、その場でチビチビと食べ始めました。
残念ながら下から見上げるアングルでは足で押さえつけたパンが見えません。



私にじっと見られていることに気まずくなったのか、カラスは少し飛んで近くの屋根の上に移動しました。
このとき餌も持っていったのか、それともまた別な餌を屋根で見つけたのか、はっきりしません。
嘴に何も咥えていなかったので、おそらく喉袋に詰めて運んだような気がします。
屋根の隅で食事を再開。
途中で嘴をトタン屋根に擦り付けています。
餌を咥えたまま屋根の縁まで一歩踏み出したら、うっかり落としてしまいました。
取りに行くかと思いきや、諦めたようです。
食べこぼしのパン屑?が嘴の左側面に付着しているのが微笑ましい。



街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#2【暗視映像】



2017年5月下旬・午後22:00頃
▼前回の記事
街中の側溝で鳴くケラ♂の謎:#1【暗視映像】

夜道を歩いていると、また新たに街中でケラ♂(Gryllotalpa orientalis)が鳴いている側溝(幅100cmの融雪溝)を見つけました。

まずは赤外線の暗視カメラで撮影してみます。
次に白色LEDを点灯してもケラ♂は平気でジーーー♪と単調に鳴き続けていました。
ケラの姿は見つけられなかったものの、鳴き声のする方向から察するに、地上の植生内ではなく、護岸の石垣の隙間に潜んでいるようです。

撮影直後の気温は24.7℃、湿度44%。
実はここは泣く子も黙る税務署前でした。
お上に毟り取られてオケラになった納税者の怨嗟の声なのか?と想像したら、ちょっと可笑しくなりました。
もしここがギャンブル施設だったらより一層面白かったですね。(出来過ぎの話)


昼間に撮った現場の状況。右岸の石垣で鳴いていた。

こんな自然度の低い環境でケラが鳴いているのは、あまりにも不自然に思いました。
前回の記事で述べたように、田植え前に水入れされた田んぼから水路を流されてきてようやく辿り着いた個体なのではないかと私は予想しています。
数日後の夜に再訪しても鳴き声はしなくなっていました。
飛んでどこか新天地へ移動したのなら良いのですが、人知れず死んだのかもしれません。
この側溝は両脇が石垣になっているので、コンクリート三面張の水路より遥かにマシですね。(おそらく脱出可能)
側溝の上流が本当に田んぼに繋がっているのかどうか、突き止める必要があるのですが、難航しています。

ケラと同じく田んぼで暮らすことの多いタガメの本を読んでいたら、似たような話が書いてありました。
市川憲平、北添伸夫『田んぼの生きものたち:タガメ』によると、

「田んぼから突然水がなくなります。稲刈りの準備のために、落とし口を開いて、田んぼの水を落としたのです。(中略)落とし口から側溝へと流されるタガメも少なくはありません。コンクリート製の側溝の壁は垂直で、飛ぶことのできない幼虫は脱出できず、雨が降ると川まで流されてしまいます。」(p32より引用)

田の落水とともに、コンクリートの溝に流されたタガメは、雨が降ると下流に流れていきます。コンクリートの溝には、かくれるところがほとんどないからです。(p34より)



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