2017/06/21

ムクドリ(野鳥)の集団就塒:電線からケヤキ並木へ



2016年10月下旬・午後16:59~17:05(日の入り時刻は16:46)
▼前回の記事
ムクドリ大群の段階的な就塒前集合(野鳥)

ムクドリSturnus cineraceus)の大群が鈴なりにびっしり並んだ電線(第三の就塒前集合)からいよいよ集団就塒が始まりました。
運動場の端に植栽されたケヤキ並木の茂みに、ムクドリが次々に飛び込んで行きます。
特定の一本の木ではなく、ほんのり紅葉したケヤキ並木全体を塒として利用しています。
塒入りしてもムクドリは未だ落ち着かず、やかましく鳴き交わしながら枝から枝へ飛び回っています。

このケヤキ並木は3ヶ月前の夏にも集団塒として利用されており、ムクドリのお気に入りなのでしょう。

▼関連記事
ケヤキ並木に塒入りするムクドリ(野鳥)の大群
シリーズ完。

2017/06/20

ノスリ(野鳥)が原野で狩りに失敗



2017年4月中旬

湿地帯の根雪は溶けたものの、一面のヨシ原は未だ枯れた状態です。
未だ落葉した状態の樹上に1羽の猛禽類が止まっていました。(後にノスリと判明)
梢から辺りをキョロキョロ見回し、原野に潜む獲物を眼光鋭く探していました。

近くの線路を列車が通っても慣れっこなようで、逃げませんでした。
梢の細い枝先でなぜかバランスを崩して慌てたように羽を広げた際に、翼の下面が見えてノスリButeo japonicus)と判明しました。
横向きになると、風を受けて翼の羽毛が少し逆立つ様子がよく見えます。

ノスリが急に羽ばたいて原野に飛び降りました。
慌ててカメラを三脚から外したのですが、枯れたヨシ原で保護色のノスリを見つけるのに手間取りました。
おそらく狩りには失敗し、獲物(野ネズミ)に逃げられたようです。
私を警戒したノスリは飛び去ってしまいました。


ノスリは首が後ろまで回るのですね。

2017/06/19

ムクドリ大群の段階的な就塒前集合(野鳥)



2016年10月下旬・午後16:52~16:58(日の入り時刻は16:46)
▼前回の記事
ヒトに追い払われ就塒前集合の場所を変えるムクドリの大群(野鳥)

逃げて行ったムクドリSturnus cineraceus)の大群を追って高圧線の鉄塔#30に近づいてみました。
実を言うと、街中にそびえ立つこの鉄塔は3ヶ月前にも2晩連続で就塒前集合していた同じ場所なのです。

▼関連記事
ムクドリ(野鳥)の大群が高圧線の鉄塔Aに就塒前集合
ムクドリ(野鳥)小群が前日の就塒前集合場所を経由して塒入り

ムクドリは鉄塔の天辺付近に集結して、賑やかに鳴き交わしています。
鉄塔に着陸する前にホバリング(停空飛翔)している個体も多いです。
一方で鉄骨から少しずつ溢れ落ちるように飛び降り、まるで木の葉落としのように真下の電線に移動しています。
いわゆる普通の高さの電柱に張り巡らされたこの電線がこの日三番目の(最後の)就塒前集合になります。
実はこの自発的な移動パターンも3ヶ月前に観察した通りでした。
ムクドリの群れは一発で塒入りするのではなく、塒(予定地)に少しずつ近づきながら段階的に何度も就塒前集合するようです。
塒の安全を入念に確認するためなのでしょう。

つづく→いよいよ塒入りを見届けます(集団就塒)。



ランダムに記事を読む