2017/06/19

池の柱から飛び立つカワセミ♂(野鳥)



2017年4月下旬

溜池の水深を計るために、電柱ほどの高さのあるコンクリートの柱が立ててあります。
その天辺にカワセミ♂(Alcedo atthis)が止まっていました。
嘴(くちばし)全体が黒いので♂ですね。
キョロキョロと池の水面を見下ろしています。
田んぼに水を入れる前の溜池は雪解け水で満水でした。
最後カワセミ♂は池に飛び降りたものの見失ってしまい、漁の成否は不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/06/18

ヒトに追い払われ就塒前集合の場所を変えるムクドリの大群(野鳥)



2016年10月下旬・午後16:47~16:51(日の入り時刻は16:46)
▼前回の記事
ムクドリの大群が電線に就塒前集合(野鳥)

日没直後、車道の両側に沿った電線がムクドリSturnus cineraceus)の大群でびっしり占拠されると、鳴き声が一段と騒々しくなりました。
ここで予想外のハプニングが起きました。
近所の人がハンマーを持って通りに現れ、ムクドリが止まっている電柱をトンと叩いたのです。(@0:21)※
驚いたムクドリは警戒声を発しながら一斉に飛び立ち、逃げて行きました。
しかし群れの一部は電線に残っていますし、しばらくすると電線に戻って来る個体も居ます。
逃げた群れの本体は遠くに見える高圧線の鉄塔#30の辺りを旋回しています。
ムクドリが塒入りする前に行う群飛は安全を確認したり天敵に対して威嚇誇示の効果があると言われています。
やがて鉄塔#30に続々と着陸・集結を始めました。

さっきのヒトが再びハンマーで電柱をトンと叩いて回ると(@2:47、3:35)、ムクドリ全員が電線から離れて鉄塔#30に移動しました。
第二の就塒前集合です。


※ 残念ながら、世間は野鳥に寛容な人ばかりとは限りません。
ムクドリに限らず野鳥の集団塒は規模が大きくなるほど鳴き声による騒音公害や糞害など深刻な問題を引き起こすからです。
私は基本的に何が起こっても介入せず、ひたすら無心で淡々と自然を観察・撮影するように心がけています。
今回もムクドリを追い払った人を軽々しく非難するつもりはありません。
連日のトラブルに悩まされているのだとすれば、むしろシンプルかつスマートな解決法(立ち退かせ方)に感心してしまいました。
できれば、ムクドリの就塒前集合と集団塒の違いについて近所の人に教えてあげたい気もします。
これまで本で勉強したり何度か実際にムクドリの塒入りを観察してきた私の理解では、就塒前集合したムクドリをわざわざ追い払わなくても自発的に電線から飛びたち、しばらく群飛してから別の場所(この近く)に集団就塒するはずです。

つづく→鉄塔#30に近づいてみましょう。



【追記】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、
カラスは、羽がテグスに触るのをいやがる。(中略)テグスはカラス以外の鳥にも、もちろん効果があります。ムクドリがねぐらをとる木に糸を張りめぐらして、群れをねぐらから一時的に移動させた例もあります。 (p159〜160より引用)
この専門書には他にも様々な防除法が科学的に検討されていますが一長一短なようです。
結局は、原理の異なる複数の手法を併用するのが効果的らしい。



ハシボソガラスが柿の枝に潜む虫を採食?(野鳥)



2016年11月中旬

山麓の農村部で廃屋の庭に植えられたカキノキの樹幹にハシボソガラスCorvus corone)が止まっていました。
下の枝には柿の実が沢山なっているのに、このカラスは果実を採食していません。
すっかり落葉した枝に興味を示しているようで、謎の行動が気になりました。

  • 樹皮を毟り取って食べている?
  • 枝の内部に潜む虫を穿り出して捕食している?
  • 柿の実を味見してみたら未熟で、「渋い渋い!」と嘴を枝に擦り付けたり口直ししている?

手前で揺れるススキの穂が目障りですね。
撮影アングルを変えたかったのですが、結構近くで撮り始めたので私が下手に動くとカラスはすぐ逃げてしまうだろうと判断し、我慢して撮り続けました。

最後に飛び立つ瞬間をスロー再生してみると、何かオレンジ色(茶色?)の物体を嘴に咥えていました。
結局は柿の実を食べていたのかな?
よく見えずモヤモヤが残りますけど、気になることは一応なんでも記録しておきます。


たまたま瞬膜が閉じて白目になった瞬間

ランダムに記事を読む