2016/12/03

ゴイサギ幼鳥同士の喧嘩と威嚇誇示



2016年8月中旬・午前4:55〜5:03(日の出時刻は4:57)
▼前回の記事
朝、池の水を飲むゴイサギの幼鳥(野鳥)

浅い溜池に散開してのんびり採食中のゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥群で、早朝からときどき小競り合いが勃発します。

背中の羽毛を逆立てて体を大きく見せながら頭を低く下げ相手と対峙するのが威嚇の誇示行動なのでしょう。
その姿勢で近くの個体へ急に歩み寄って跳びかかり、追い払います。
このときグワッ♪という鳴き声が響きましたが、喧嘩中の個体の鳴き声かどうか不明です。(カルガモかも?)
決して嘴による突付き合いとか本格的な激しい喧嘩には発展せずに離れて終わります。

縄張り争いというほどではありませんが、池の中で互いに適度なパーソナルスペースを確保するための争いではないかと思います。
個体間距離が近過ぎると緊張が高まるのでしょう。
池全体を上から見下ろすアングルで微速度撮影してみたら、ゴイサギ幼鳥群の分布の時間的変化を可視化できそうです。




先日、同じ池でちらっと見かけた小競り合いと同じ行動が繰り返されたので、様式化された誇示行動なのでしょう。

▼関連記事
ゴイサギ幼鳥間の小競り合い

つづく→枯れたハンノキを登り実を甘噛みするゴイサギ幼鳥(野鳥)



【追記】
日高敏隆『群となわばりの経済学』p39によると、
餌をとるときになると、群は散開体勢をとってひろがる。争いの発生を避け、しかも獲物を脅かさずに近づける。群をつくる個体間の距離は、そのときどきでの彼らの収支のバランスを示しているのである。
この記述は「餌をとるフラミンゴの群」と題した見開き写真に付いた解説文なのですが、フラミンゴは塩湖の藻を食べる草食性なので、下線部については少しズレていますね。
むしろゴイサギのような肉食性の鳥に当てはまることだと思います。






ヌルデミミフシ(虫瘤)



2016年8月下旬

峠道の横に生えたヌルデの灌木で葉に虫こぶ(虫瘤、虫えい)が形成されていました。
これはヌルデシロアブラムシ(Schlechtendalia chinensis)が寄生してできたヌルデミミフシと呼ばれる虫こぶです。
枝によって色づき方が違うのは、形成時期にズレがあるからですかね?

次回は虫えいをカットして内部を調べてみよう。



2016/12/02

早朝の池に飛来したダイサギ(野鳥)が採食、羽繕い



2016年8月中旬・午前4:55

早朝の溜池に一羽の白鷺が飛来しました。
もう充分に明るい状態で、ほぼ日の出時刻でした。
ちなみに、この日の公式な日の出時刻は午前4:57。

横顔の目元にズームインすると、ダイサギArdea alba)と判明。
白鷺のことは未だ勉強不足なのですが、嘴が黄色いということは冬羽らしい。
真夏なのになぜ冬羽なのか?という素朴な疑問を抱きました。
若鳥なのかな?

古い本ですけど『科学のアルバム:シラサギの森』を紐解いてみると、次の記述と写真を見つけました。

(ダイサギの)親鳥のくちばしは、くすんだグリーン。若鳥のくちばしは、あざやかなオレンジ。(p11より)
巣立ち前の若鳥を写した掲載写真の撮影時期(何月か?)を知りたいところです。


浅い池にダイサギが着水すると、近くに居たゴイサギの幼鳥が慌てて飛び退きました。
ダイサギはあまり混み合っていない場所に歩いて移動しました。
嘴を軽く水でゆすいだように見えましたが、水は飲まず、獲物も本気で捕食していません。
つづいて嘴で羽繕いをしました。


手前はアオサギの若鳥





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