2016/11/28

クズの蔓と戦う電柱支線用かずら巻き防止ガード



2016年8月上旬

電柱を支えるケーブルにクズなどの蔓植物が巻き付いて電線まで登ってしまうと地絡事故が発生する恐れがあります。
除草の手間を省くため、ケーブルに予め円筒状のカバーを被せています。
郊外の電柱でたまに見かけるこのカバーは、電柱支線用かずら巻き防止ガードと呼ぶらしい。
ある程度以上直径の大きな物体には蔓が巻き付くことができない性質を利用しているのです。

実際に電柱支線を伝ってクズの蔓が伸びる様子やかずら巻き防止ガードの効果を長期間の微速度撮影で記録してみたいものです。



以下の写真は、今季あちこちで見かけた電柱支線用かずら巻き防止ガードの例です。


 2016年8月下旬

せっかく設置したのに草刈りしているようで、効果は不明。


線路沿い

電柱支線用かずら巻き防止ガードが無い場合。

草刈りまたは除草剤で対処している?

対策されていない電柱にツタが跋扈
この記事の主題であるクズとは違いますが、ついでにツタについても調べてみました。

葉と対生して出る巻きひげの先端に吸盤があり、ほかの物に貼り付いてよじ登る。(ヤマケイポケットガイド5『庭木・街路樹』p106より引用)



【追記】
電柱に直接設置する別タイプの「蔓性植物巻き付き防止具」も見つけました。
電柱の直径を手っ取り早く(安上がりに)太くして、蔓植物が巻きついて登れないようにする工夫です。





続編があります。

ムクゲの花蜜を吸うトラマルハナバチ♀



2016年8月中旬・午前6:40

農道沿いに植栽されたムクゲの生垣でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。

中央の雄しべに白い花粉が大量に用意されているのに、蜂は花の奥に潜り込んで花蜜に夢中です。
雌しべに触れていないので、この場合は送粉者(受粉媒介者)の役割を果たしていませんね。
体中が白い花粉で汚れています。
ただし、後脚の花粉籠に運んでいる橙色の花粉団子がムクゲ由来とは限りません。(顕微鏡で実際に花粉を調べてみないと分かりません)

『ヤマケイポケットガイド5:庭木・街路樹』p101によると、

(ムクゲの)花は、朝開いて夕方にはしぼむ一日花。多数の雄しべがくっついて筒状になるのが、特徴。



『昆虫の集まる花ハンドブック』p38でムクゲを調べると、

たくさんの雄しべが斜め上を向いた長い筒をつくり、その中を雌しべが貫き先から頭を出している。5枚の花びらの付け根の奥に蜜があり、ミツバチやクマバチ、セセリチョウなどが来るが、彼らは小さすぎて雌しべの先端には触れない。花粉を媒介するのは羽の透明なオオスカシバで、雄しべの筒に乗るようにして蜜を吸い、雌しべの先にも触れる。




2016/11/27

池の畔から柳の木を経てコロニーへ飛び去るアオサギ(野鳥)



2016年8月中旬・午後17:35頃

溜池に私が近づくとアオサギArdea cinerea jouyi)が警戒声を発して飛び立ち、背の高い柳の梢に着地しました。
風で揺れる細い枝にも器用にバランスを取って止まっています。
他の鳥に私が気を取られている隙に、アオサギが柳の梢から飛び立つと、コロニーのある河畔林のハンノキ樹冠に止まりました。

同じ柳の樹の下に隠れて羽繕いしていたアオサギとは別個体です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。






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