2016/08/14

送電線の鉄塔dに帰巣したハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスの定点観察#3


2016年6月上旬・午後18:54〜19:00
▼前回の記事
雛の糞を巣から捨てに行くハシボソガラス親鳥(野鳥)

映像冒頭でハシボソガラスCorvus corone)親鳥の一羽が高圧線の鉄塔dに帰巣しました。
巣にもう一羽の黒いカラスがちらっと見えたのですが、抱雛しているつがいの片割れなのか、それとも雛鳥なのか、不明です。
鉄塔との距離を少しずつ詰めながら色んなアングルでカラスの巣を撮影してみました。
帰巣した親鳥が巣に頭を突っ込んで何をやっているのか、下から高所を見上げるアングルでは全く分からず、もどかしい限りです。

※ 日没(19:00)直前で実際はかなり薄暗い映像なのですが、動画編集時に自動色調補正を施してあります。


ここは田舎なので近くに巣を見下ろせるような高層ビルなどは建っておらず、高圧線の下からカメラ付きのドローンを飛ばすのも当然許可されないでしょう。
どうしたものやら…。
カラス好きの勝手な希望を駄目元で言わせてもらうと、送電線を保守管理する電力会社がカラスの巣を闇雲に駆除するのではなく、粋な計らいで巣の真上にライブカメラを設置してくれれば、色んなことが分かって子どもたちも楽しめそうです。
ただし実際に監視カメラを設置しに登ろうとすると親鳥に襲われそうです。
作業員に決死の覚悟が必要そうで、軽々しく頼めませんね。

『マン・ウォッチングする都会の鳥たち』p257によれば

カラスの送電線との接触事故を防止するために、単にカラスを追い払うのではなく、鉄塔の安全な場所に営巣場所を積極的に設置することによって事故防止に功を奏しているという。

『カラスの思惑:ヒトに一番近い鳥…その構造を検証する』p22によると、

カラスは4月から5月にかけて卵を産み、かえったヒナを7月の初めごろまで巣で育てる。


つづく→#4:鉄塔dの巣で羽繕いするハシボソガラス(野鳥)




トウネズミモチの花で採餌するクマバチ♀



2016年6月中旬

農道の脇に植栽されたトウネズミモチの生け垣で満開の白い花にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が採餌に来ていました。
吸蜜するクマバチの顔や体の下面、脚が花粉で白く汚れています。
後脚の花粉籠には花粉団子というほどたくさんの花粉は未だ積んでいません。
複数個体を撮影。






大豆の芽生えを食害するキジバト(野鳥)



2016年6月下旬・午前5:57


▼前回の記事 
早朝に電線で羽繕い、脱糞するキジバト(野鳥)のつがい

早朝、キジバトStreptopelia orientalis)が畑に降りて採食していました。
何か作物(または雑草?)の芽生えを啄んでいるようです。

その後、この畑に育ってきた作物を見ていると、おそらくダイズ(枝豆)だと思います。



【追記】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、
(豆類を加害する)ハトは出芽してきた子葉を食べに来るのですが、まだ出芽した直後で子葉が十分展開していないと、子葉と一緒に生長点までもぎ取っていきます。この場合は、もちろんダイズは枯れてしまいます。子葉が十分展開して本葉が出てくると、ハトは子葉だけをもぎ取っていきますから、その後の生長は遅れるものの収穫期までにほぼ回復するようです。 (p191より引用)

この本を読むとキジバトやドバトによる被害は深刻なようで、具体的な対策の実証研究も進んでいるようです。


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