2016/07/23

鳥の糞を吸汁するツノアオカメムシの幼虫



2016年6月上旬

山間部の道端に生えたクリの灌木で、ツノアオカメムシPentatoma japonica)の幼虫が、葉に付着した鳥の糞から吸汁していました。
無翅で腹背が剥き出しなので、未だ幼虫なのでしょう。
レンズを近づけようと手前の葉にゴソゴソしてたら、警戒したカメムシは葉裏に避難してしまいました。

写真撮影はストロボの使い方やピント合わせなど色々と雑になってしまいました。(動画の方が上手く撮れています。)
疲労困憊していた上に夕暮れ時で下山を急いでいたせいです。

いつもお世話になっている「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に投稿したところ、akaitoriさんより「ツノアオカメムシに似て見える」との回答を頂きました。




実は糞を吸うカメムシを見つけたのは、これが3例目です。

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鳥の糞を吸汁するセアカツノカメムシ♀
獣糞を吸汁するハラビロヘリカメムシ

路上でクルミの実を啄むハシボソガラス(野鳥)



2015年6月上旬

路上でハシボソガラスCorvus corone)が半分に割れたクルミの実(おそらくオニグルミの堅果)を啄んでいます。
硬い殻を割る行動は見ていないのですが、おそらく空中から何度も舗装路に投げ落として落下の衝撃で割ったのでしょう。
残念ながら車が通りかかり、カラスは飛んで逃げたので、採食シーンを最後まで見届けられませんでした。
交差点などでわざと車のタイヤに轢かれる位置に胡桃の実を置いて効率的に割らせる賢いカラスが国内で知られています。
今回も車が徐行してくれたのですが、このカラスはそこまで知恵が回らず、クルミを咥えて飛び去りました。
当地のカラスがクルミ割りで発揮する知能レベルは、投げ落とし行動で止まっているようです。
その萌芽行動(交差点でのクルミ割り)を一度だけ観察しています。
ここは田舎過ぎて車の交通量が少ないので、カラスが車を利用する行動が発達しにくいのではないかと私は推理しています。

ところでこの個体は、額がでっぱっている点はハシブトガラスっぽいのに、嘴が細いです。(これでもハシブトガラスですか?)
ときどきこうした同定に迷う個体を見かけるのですけど、雑種の可能性もあるのですかね?


【追記】
松原始『カラスの教科書』を読んでいたら、私の疑問に対する答えが書いてあり解決しました。(p33~34より引用)
(ハシブトガラスの)「額」に相当する部分が盛り上がっているのが外見上の特徴だが、実は羽毛を立てているだけで骨は平らである。(ハシボソガラスの)「額」もぺたんと平らだが、怒ると羽毛を逆立てることがあり、この時は頭がまん丸に見える。





求愛するアオバセセリ♀♂の卍巴飛翔



2016年6月上旬
▼前回の記事
ハルジオンを訪花するアオバセセリの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

山間部の道端に咲いたハルジオンアオバセセリChoaspes benjaminii japonica)の訪花シーンを撮っていたらもう一頭が背後から飛来し、熱烈な求愛を始めました。
ホバリング(停空飛翔)しているのが♀で、その周囲をぐるぐると縦に高速回転しているのが♂なのでしょう。
そのまま2頭は上昇し、雑木林の梢に消えました。
アオバセセリが求愛する卍巴飛行を初めて観察して感動しました。
次回はハイスピード動画で撮ってみたいものです。


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