2014/11/16

夜にミズナラの樹液を吸うムクゲコノハ(蛾)



2014年8月中旬

里山の雑木林で定点観察に通っているミズナラの樹液酒場に夜行ってみると(19:20 pm 〜 21:46 pm撮影)、後翅が美しい見慣れない蛾が口吻を伸ばして吸汁していました。
ムクゲコノハThyas juno)とは初対面で感激もひとしおでした。
後翅の派手な模様が目立ちますけど、威嚇用の眼状紋にしては中途半端な形です。
指で翅にそっと触れると直ちに飛んで逃げました。
同じ樹液酒場で何頭も見かけました。

ライトの光をあまり気にしないので、観察しやすい。(『樹液に集まる昆虫ハンドブック』p32より)
この点は本に書いてあった通りでした。

ちなみに本種の性別判定法は触角の形状ではなく、
前翅前縁基半がふくらんでいるようだと♂。性差は前翅の形や後翅内縁の毛に注目。
とのことで、写真を見るとどれも♂かな?


映像の飛んで逃げた個体が下の葉に落ちた。

夜のミズナラ樹液酒場に来たニホンアマガエル



2014年8月中旬

夜(19:25 pm)の雑木林でミズナラの樹液酒場にニホンアマガエルHyla japonica)が来ていました。
体色が深緑色の個体でした。
懐中電灯の光を嫌って身をすくませています。
樹液酒場に集まる夜行性の昆虫を捕食するため木に登ってきたのでしょう。
(ちなみに、同じ木で昼間に定点観察した時はアマガエルを見かけませんでした。)
喉をヒクヒクさせているものの、鳴き声は発していません。
録音されている蛙の合唱は近くの池から響いています。



夜にミズナラの樹液を吸うモンスズメバチ♀



2014年8月中旬

夜の雑木林で(22:06 pm)モンスズメバチVespa crabro flavofasciata)のワーカー♀がミズナラの樹液を吸汁していました。
懐中電灯で照らしても逃げませんでした。
本種は夜も採餌活動をすることは本で読んで知っていましたが、暗くても飛んで巣と餌場を往復できることが驚きです。
明るい昼間と異なり、他種のスズメバチ類は全く来ていません。
モンスズメバチの複眼や単眼には何か秘密があるのでしょうか?

ちなみに、この日の月齢は17.2。


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