2014/11/09

ミズナラの樹液を吸いつつ排泄するヒメスズメバチ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林でミズナラの幹にヒメスズメバチ♀(Vespa ducalis pulchra)が下向きに止まっています。
体全体で大顎を樹皮に繰り返し打ち付けるように力一杯齧って樹液の滲出を促しているようです。
がっついて樹液を吸汁していた蜂が急に腹端を持ち上げたかと思うと、透明なおしっこをピュッと勢い良く排泄しました。(@0:13)
スズメバチの排泄物は大便と小便に分かれていないため、厳密には「おしっこ」と呼ぶのは問題があるかもしれません。
スズメバチは成虫になると固形物を摂取しない(できない)ので、大便にならないのです。

後半キイロスズメバチ♀(Vespa simillima xanthoptera)が樹液スポットに近づくも、ひと睨みするだけで追い払いました。(占有行動)
その後もキイロスズメバチは何度か未練がましく飛来するのですが、ヒメスズメバチが怖くて近づけません。
(樹液酒場での力関係は本で読んだ通り、ヒメスズメバチ>キイロスズメバチ。)

最後ヒメスズメバチは満腹したのか飛び立ちました。
隙を伺っていたキイロスズメバチが入れ替わるようにすかさず幹に着陸。



ミズナラ樹液酒場で身繕いするアカウシアブ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹で見つけたアカウシアブ♀(Tabanus chrysurus)。
撮り始めたら警戒してすぐに飛び立ってしまいました。
幹の陰に回りこむと、前脚の先を擦り合わせてお化粧。(口吻も拭っているようです。)
一瞬キイロスズメバチやモンスズメバチ等と見間違うほど見事なベイツ型擬態でした。



スイートピーの花蜜を吸うクマバチ♀



2014年8月中旬

民家の庭に咲いた薄桃色の大きな花にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が来ていました。
2匹以上の複数個体を撮影。
後脚の花粉籠は何れも空荷でした。
マメ科の蝶形花をこじ開けて吸蜜するのはクマバチにとってお手の物です。



園芸植物にまるで疎いのですけど、このマメ科の花はスイートピーですよね?
図鑑『ヤマケイポケットガイド11庭の花』p79によればスイートピーの花季は5〜6月らしいのですが、この時期(8月中旬)に咲いているのは北国だから種蒔きが遅れたのかな?
「スイート」ピーは花に甘い芳香があるとのことですけど、気づきませんでした。





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