2014/09/29

ラベンダーの花蜜を吸うクマバチ♀



2014年7月中旬

堤防の花壇に咲いたラベンダーの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
重いクマバチがラベンダーの花穂に止まると茎が大きくしなります。

ラベンダー特有の強い芳香が辺りに漂っています。
千客万来で、様々な蜂の他にもセセリチョウ(イチモンジセセリ?)が吸蜜に来ていました。



2014/09/28

寄主オビガ(蛾)の繭から脱出するヤドリバエ幼虫



2014年7月中旬・室温26℃
▼前回の記事
繭を紡ぐ白毛のオビガ(蛾)終齢幼虫【早回し映像】
オビガApha aequalis)終齢幼虫bが飼育下で繭を紡いでから7日後、繭の内側でウジ虫が蠢いていることに気づきました。
どうやらオビガ終齢幼虫を野山で採集してきた時点で寄生ハエ(ヤドリバエ科?)に体内寄生されていたようです。
慌ててカメラを取り出し、ヤドリバエの一種(種名不詳)の終齢幼虫が寄主の蛹を食い破って繭から脱出する様子を動画に撮り始めました。
ウジ虫は繭の端から脱出すると、這い回った跡が粘液で濡れています。
昨年観察したヨシカレハの繭からヤドリバエの幼虫が脱出したときよりも、粘液の分泌量は少ない気がしました。

▼関連記事
寄主ヨシカレハ(蛾)の繭から脱出するヤドリバエ幼虫
毎回気になる点として、ヤドリバエ幼虫はコクナーゼなどの酵素を自ら分泌して繭の絹糸を溶かしながら脱出するのですかね?
寄主のオビガ幼虫が羽化に備えて繭に脱出口を予めこしらえていたのでしょうか?

『繭ハンドブック』p36によれば、オビガの繭には成虫の出口となる上部にあらかじめ穴が開いており、下部にも小さな穴が開いているそうです。
私もいつか飼育に再挑戦してオビガの成虫が羽化するまで見届けたいものです。

ウジ虫はプラスチックの垂直壁面を登れず、蛹化する場所を探して徘徊を続けます。(ワンダリング)
映像に登場するウジ虫は1匹だけですが、このオビガ繭から計3匹のウジ虫が続々と脱出しました。(多寄生)
プラスチック円筒容器は綿棒の入れ物を再利用しました。
容器の底に開けられた通気孔の円の直径は15mm。(大きさの比較対象にして下さい。)



本来ヤドリバエの幼虫は土に潜って蛹化するらしいのですが、しばらくすると容器内で囲蛹殻形成し黒い囲蛹になりました。


大きさはまちまち。

寄主の繭を切り開いてみると、捕食寄生されたオビガ前蛹の死骸が残されていました。

脱皮して蛹になる前に死んだようです。
繭を紡ぎながら自らの長毛を絹糸に編み込んだために、毛虫の毛がほとんど抜け落ちています。



その後、残念ながらヤドリバエの成虫は3匹とも羽化してくれませんでした。
したがって、ヤドリバエの種類も分からず仕舞いです。
原因が分からず悩んだ末にハエ関係の掲示板(一寸のハエにも五分の大和魂)で相談したところ、飼育するにはヤドリバエの囲蛹を動かしたり向きを変えたりするのは御法度らしく、殺菌した土を入れてやらないと羽化率が悪いのだそうです。

実は昨年、オビガを寄主とするヤドリバエ成虫を得ています。
オビガ終齢幼虫を採集してきて飼育を始めたものの、忙しくてろくに観察できないまま繭を放置していました。
いつの間にか2匹のヤドリバエ成虫が羽化して容器内で死んでいました。
このときも容器内に土を入れてなかったものの、ウジ虫の脱出に私が全く気づかず囲蛹に全く手を触れなかったことが結果的に良かったようです。

ブランコヤドリバエですかね?(自信なし)
ただし寄主が同じオビガであっても、同種のヤドリバエであるとは限りません。



2匹目は羽化不全個体

ヤドリバエ老熟幼虫が脱出後の寄主オビガ繭

ノリウツギの花蜜を吸うオオウラギンスジヒョウモン♂



2014年7月中旬

平地の用水路沿いに咲いたノリウツギの群落にオオウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome ruslana)の群れが訪花していました。
日差しが強く暑いのか、翅を閉じたまま吸蜜しています。
そのため性別を見分けるのが困難ですが、少しだけ開いた翅表を見て♂と判定しました。
♂同士で誤認求愛も見られました。

複数個体を撮影。
(写っている個体全てが♂とは限らないかも?)



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