2017/11/23

オオアワダチソウを訪花するモンシロチョウの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2017年7月下旬

民家の庭の花壇に咲いたオオアワダチソウの群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
翅を閉じて吸蜜しています。
この組み合わせは意外にも初見です。

後半は、花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮影してみました。(@0:32〜)
ありふれたモンシロチョウでも、舞うような飛翔シーンが美しいですね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/11/22

水をゴクゴク飲むカワラバトの群れ(野鳥)



2017年8月上旬・午後18:04〜18:07

観光客に餌をねだっていたカワラバト(=ドバト;Columba livia)の小群が夕方になると飛んでお堀の水際までやって来ました。
ハトは首を下げたまま水をゴクゴク飲むことが可能です。
他の鳥類は、一口ごとに水を嘴ですくい上げながら首を上げて喉に流し込む必要があります。
水際の石垣に右足を滑らせて焦る鳩が微笑ましいですね。
対岸から隠し撮りしていたのですが、カメラに気づくとハトは飛んで逃げてしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
川の水を飲むキジバト(野鳥)
池の水を飲むドバト(野鳥)


2017/11/21

ミゾソバの花蜜を吸うシロオビノメイガ(蛾)



2016年10月上旬

湿地帯の遊歩道沿いに咲いたミゾソバの群落でシロオビノメイガSpoladea recurvalis)が訪花していました。
吸蜜中は口吻だけでなく触角も動いていました。
残念ながら花の裏側に止まったままで、翅表を見せてくれませんでした。
(普通なら、粘って撮っていると自ら花の表側に回り込んで翅表の模様を見せてくれることが多いのです。)
最後はしばらく飛んで、草むらに消えました。

吸蜜シーンがフォトジェニックではないし、シロオビノメイガと伝わりづらいため、この動画は御蔵入りしていました。

しかしこの組み合わせは初見ですし、こうやって隠れながら食事するのもシロオビノメイガにとっては意味のある対捕食者行動なのかもしれない、と思い直しました。
例えば私が草むらをガサガサ歩いたことで飛び立った蛾が再び茂みに止まるときは、目立つ場所には止まらずに草葉の陰にくるりと身を隠すことがよくあります。



電線を綱渡りするハシボソガラス(野鳥)



2017年7月中旬

郊外の車道を横切るように張り巡らせた電線に止まったハシボソガラスCorvus corone)が横歩きしていました。
電柱まで辿り着くと一休み。
飛んで移動するのは造作ないはずなのにわざわざ綱渡りしていたのは、一種の独り遊びなのでしょうか?
小雨が降っていたためカメラを取り出すのが億劫で、渡り始めのカラスを撮り損ねてしまいました。


偶然かもしれませんが、この場所は1ヶ月前の早朝に、つがいが塒入りしていたのと同じ電柱でした。

▼関連動画
夜明けの電線にハシボソガラスのつがい(野鳥)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/11/20

ハチに擬態したシロスジナガハナアブ♀は捕獲すると刺す真似をするか?



2017年7月下旬

室内で虫の羽音が聞こえるので振り返ると、窓際をシロスジナガハナアブ♀(Milesia undulata)が飛び回っていました。
いつの間にか室内に侵入したようです。
本種はハチにベイツ型擬態している例として考えられています。
擬態のモデルとなった蜂は、なんとなくコアシナガバチPolistes snelleni)ではないかと個人的には考えています。

とりあえずプラスチック容器で捕獲

7年前に初めてこのアブを撮ったときに、面白い話を教えてもらいました。

▼関連記事
シロスジナガハナアブ♀の身繕い
本種のベーツ擬態は外見だけにとどまらず、捕まえると尾端を押し付けるようにしてまるでハチが刺すような真似をするのだそうです。


ずっと気になっていたので、この機会に早速、実験してみました。
捕獲したアブをビニール袋に移してから炭酸ガスで麻酔し、指で翅をつまみました。
本種はハナアブの仲間で吸血性ではありませんから、口器で指を刺される心配はない…はずです。

▼関連記事
シロスジナガハナアブがドクダミに訪花
汗を舐めるシロスジナガハナアブ♀

麻酔から醒めるとアブは逃れようと必死に暴れ始めます。
確かにときどき腹部を屈曲させています。
ハチが腹端の毒針で刺す行動に似ていなくもありません。
しかし意外にも、それほど頻繁にはやりませんでした。

ハンディカムで動画に撮りながらだと片手しか保定に使えないので、苦労しました。(三脚を使えば良かった…。)
翅ではなくてアブの足を摘んだ方が良かったかもしれません。
ときどき胸部の飛翔筋を高速振動させる音がビー♪と響きます。
やがて疲れたのか諦めたのか、あまり暴れなくなりました。

果たしてこれが本当に「行動の擬態」と呼べるのかどうか、疑い深い私は未だ信じきれません。
ハチ類の一部が狩蜂に進化する過程で腹部にくびれが生まれ、そのおかげで♀の腹端にある毒針で刺す動きに自由度が生まれたと考えられています。
シロスジナガハナアブが腹部を深く屈曲させるにはアシナガバチの前伸腹節のような腰のくびれが足りないように思います。

▼関連記事
キアシナガバチの刺針攻撃:♂♀比較
翅をつままれたら脚と腹部ぐらいしか自由に動かせませんから、どんなハナアブでも腹部を繰り返し屈曲しそうな気がします。
比較対象として、蜂に擬態していないハナアブではどうなのか、検討する必要がありますね。
もし蜂にベーツ擬態するアブだけが腹部をハチのように曲げるのなら、確かにハチが毒針で刺す真似をしている行動擬態と言えそうです。
そんなに難しく考えなくても、腹部を少し屈曲することで「刺すハチ」に似た外見と相まって鳥などの天敵や捕食者に恐怖の記憶が蘇ってたじろがせる効果があれば、それで充分なのかもしれません。

例えば、何らかの方法でシロスジナガハナアブの腹部を屈曲できないようにすると鳥に捕食されてしまう率が上がるのか、調べれば良さそうです。(言うは易く行うは難し)
これを実証しようとすると、擬態モデルのハチに刺された経験のある鳥を準備するところから大変そうです。


【参考図書】
上田恵介・有田豊『黄色と黒はハチ模様:ハチに擬態する昆虫類』 (『擬態:だましあいの進化論〈1〉昆虫の擬態』p62-71に収録) によると、

クロスズメバチの巣を好んで襲うハチクマは例外にして、鳥がスズメバチやアシナガバチを食べている場面を見かけることは滅多にない。毒針を持つ蜂を、鳥が避けるのは、一般的な傾向である。とすると、針はないが、ハチの姿をまねることで、鳥に襲われないようにして生存価を高める擬態形質が進化しうる。(p62より引用) 

”虻蜂取らず”はアブの戦略 
針を持たないのにハチの姿をまねている昆虫というと、まず双翅目のアブ類が挙げられる。(p62より) 
こうしたハチ擬態はどのようにして進化してきたのだろう。人が見て”そっくりである”ということと、その昆虫がモデルであるハチに本当に擬態しているのかどうかは別の問題である。これはその擬態種の形態を進化させた淘汰圧がなにかによって異なってくる。(p69より)
ハチ擬態をする昆虫の野外での生態はまだよく調べられていないし、実際にこうした擬態が捕食者にどの程度の効果があるのかもよくわかっていない。(p71より) 


以下は標本の写真。




電線と木を飛び回るオナガ(野鳥)



2017年7月下旬

街中の池の畔の電線にオナガCyanopica cyana)が一羽止まっていました。
辺りをキョロキョロと見回しています。
長い尾羽根の先が白いのですね。
嘴をパクパクと開閉したのは、辺りを飛んでいる小さな虫を食べようとしているのかな?
急に飛び立つと、鎮守の森の茂みに飛び込みました。
直後に聞こえたキキキキ♪という甲高い鳴き声がオナガの鳴き声かどうかは不明です。

そっと追いかけると、次はモミ?の樹幹でトレードマークの長い尾羽根をフリフリ動かしていました。
しばらくすると再び飛び立ち、スギ(杉)の樹冠に移動しました。

オナガと出会えたのは久しぶりで、嬉しい朝でした。(早起きは三文の得)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/11/19

早朝に電線から飛び立つモズ♂(野鳥)



2017年5月下旬・午前4:13(日の出時刻は4:18)

郊外の住宅地でモズ♂(Lanius bucephalus)が電線に黙って止まっていました。
カメラを向けると嫌がって、すぐに飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して彩度を上げていますけど、実際は未だ薄暗いです。



ニホンハッカの花蜜を吸うイネキンウワバ?(蛾)



2016年10月上旬

湿地帯の遊歩道沿いに咲いたニホンハッカの群落で夕方に、おそらくイネキンウワバPlusia festucae)?と思われる蛾が訪花していました。
吸蜜中も激しく羽ばたきを続けています。
花に足をかけているので、ホバリング(停空飛翔)ではありません。
ハッカのすぐ隣に多数咲いているアメリカセンダングサの花には見向きもしません。
蛾を同定するためにはストロボを焚いて羽ばたきを止めた写真を撮る必要があるのですが、動画を優先したら逃げられてしまいました。
以下の写真は動画を撮りながらのスナップショットのため、翅の模様がブレブレです。



ちょっと興味深く思ったのは、花の上で待ち伏せしていた小さなクモ(ハナグモの仲間)と何度もニアミスした件です。
体格差があり過ぎるのか、クモが獲物を狩らずに逆に蛾を威嚇して追い払ったように見えました。


2017/11/18

河川敷に集まるハシボソガラス幼鳥の群れ(野鳥)



2017年6月下旬

河川敷の対岸の草地に4羽のハシボソガラスCorvus corone)が集まって何やら相談していました。
地上をピョンピョン跳ね回り、おそらく巣立ったばかりの幼鳥の群れなのでしょう。
開いた口の中が赤いことを確認できました。(カラスの幼鳥の特徴)
親鳥が巣外給餌に来るのを待っているのかな?
4羽の中の1羽(右端の個体)は成鳥のような気がしたのですが、口を開けてくれなかったので、定かではありません。
遠くて鳴き声は聞き取れませんでした。
撮影後は飛んでニセアカシアの河畔林へ逃げ込んでしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



開花初日のハスの花を偵察するクロマルハナバチ♀とセイヨウミツバチ♀



2017年7月下旬・午前5:29〜6:00


▼前回の記事
開花初日のハス蕾の開閉運動(壺状開花)【180倍速映像】


開花初日のハス(蓮)の蕾は花弁が全開せずにすぐ閉じてしまいます。


【シーン1】 午前5:29
壺状開花した(開きかけの)蕾の中がどうなっているのか動画に撮ろうとしたのですが、補助照明の白色LEDを点灯しないと暗くてピントが合いません。
私が悪戦苦闘していると、クロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が飛来しました。
しかし偵察に来ただけで、花の中には入らずに飛び去りました。

【シーン2】 午前6:00
別の蕾にもセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が偵察に来ました。
壺状開花した(開きかけの)蕾のすぐ上でホバリング(停空飛翔)したものの、花の中には入らずに飛び去りました。

おそらく開花初日のハスの花は送粉者のハナバチ類を誘引する芳香が弱いのでしょう。
ハナバチに報酬として与える花蜜や花粉の生産準備が整っていないのかもしれません。
しばらく撮り続けても蜂はもう二度とこの蕾に戻って来ませんでした。
全開に咲いている蓮の花が池にはたくさんあるので、そこでの採餌に忙しいのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/11/17

屋根で小枝を奪い合って遊ぶハシブトガラスの家族群(野鳥)



2017年7月下旬・午前7:28

某施設の三角屋根の天辺でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が3羽集まっていました。
1羽が小枝を嘴に咥えていたので、繁殖期も終わったはずなのに今さら巣材集めするのか?と不審に思いました。
ところが観察を続けると、互いに小枝を奪い合って遊んでいたのです。
三羽烏の内訳が気になります。
幼鳥の群れが遊んでいるのかと思いきや、2羽が1羽に対して餌乞いしたので、1羽は親鳥なのかもしれません。
(口の中の色を見れば成鳥か幼鳥か見分けられるのですが、やや遠い上に逆光気味のため無理でした。)

2羽が小枝を綱引きのように嘴で引っ張り合っています。
左の個体Lがこの遊びに参戦しないで傍観しているのは、成鳥だから落ち着いているのかな?
Lは静止時も嘴を半開きにしたままで、暑さに喘いでいるようです。
小枝の争奪戦で遊んでいた右の幼鳥?2羽が嘴でキスしました。(嘴の先を噛み合う遊び?)
遂にLが参戦して小枝を素早く奪うと、2羽の幼鳥は慌てて飛び退きました。
このとき幼鳥は餌乞い姿勢を取りました。(左右の翼を同時に持ち上げ、甘えた声で鳴いた。)
餌乞いではなく、親鳥に抗議の威嚇(「ひどいよ! 玩具を返してよ!」)なのかもしれません。
右端に居た個体Rが中央の親鳥に「うるさい!」と軽く追い払われ、少し飛ぶと屋根の左端に止まり直しました。
互いに少し離れた3羽がしきりに鳴き交わしています。
子どもの兄弟喧嘩を、親が「いい加減にしなさい!」と軽く叱ったのかな?と想像を逞しくしてしまいます。

親鳥(と思しき個体)はせっかく奪った小枝に執着せずその場に捨てると、右側へ歩き去りました。

続いて、2羽の幼鳥が屋根の左側で何かを採食し始めたようです。
今までの小枝よりも細い何かを嘴で摘み上げました。
これも争奪戦になり、軽い小競り合いになりました。
今回はただの遊びではなく、口移しで給餌しました。
もらった方は、特に餌乞いしなかったのに、兄弟姉妹から何か餌を分けてもらえたことになります。

これは幼鳥同士の「ままごと遊び」なのかもしれません。

最後は相次いで屋根から飛び去りました。
三角屋根の向こうから、ハシブトガラスが鳴き交わす澄んだ声が聞こえてきます。

額は出っ張っているのに嘴は未だ細く、素人目にはハシボソガラスと非常に紛らわしいです。
(もし幼鳥だけを見たら、ハシブトガラスだと見分けられる自信がありません。)
澄んだ鳴き声を聞いてようやくハシブトガラスと確信を得ました。


カラスの行動を見ていると、どうしても誘惑に負けて擬人化した解釈をしてしまいます。
少なくともヒトの幼児並みに知能が高いことは間違いありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



果樹園の枝で身繕いするコガタスズメバチ♂



2016年10月上旬

山麓の果樹園で洋梨(ラ・フランス)の枝にコガタスズメバチ♂(Vespa analis insularis)が来ていました。
触角と腹部が長いので雄蜂です。
身繕いすると飛び立ちました。
枝になったまま腐りかけている洋梨の果実がすぐ横にあったので、そこで吸汁するのを期待したのですが、残念でした。

▼関連記事
ラ・フランスの果実で吸汁するアカタテハ、ヒメスズメバチ、キタテハ秋型

山形県は西洋梨の生産量(収穫量)が断トツで全国ナンバーワンを誇ります(2015年のシェアは65.1%)。
サクランボと並んで山形県産の果物の代名詞となっています。



2017/11/16

池の岸で花を食べるカルガモ(野鳥)



2017年6月中旬

カルガモAnas zonorhyncha)2羽が公園の池の岸に上陸して休んでいました。
つがいなのかな?

私が歩道の柵の陰からカルガモの後姿を隠し撮りしていると、左の個体が雑草の白い花を嘴でちぎって採食しました。
カルガモが陸上で花を食べるとは意外でした。
その後は2羽ともその場に座り込みました。

背後に居る私の存在には気づいていないのか、それとも人馴れしていて気にしていないのかな?
この直後に私が横に移動して撮影アングルを変えたら、カルガモは警戒して濠へ逃げ込んでしまいました。
花の種類を同定すべきでしたね…。(横に写っているシロツメクサではなさそうです)



ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】



2017年7月下旬

雨上がりで砂利の空き地(駐車場)に大きな水溜りが出来ています。
ナミアゲハ♂(Papilio xuthus)が単独で、落ち着かない様子で飛び回っていました。

地面に降り立つと、砂利に対して保護色になっていて見失いがちです。
半開きの翅を羽ばたかせながら吸水を始めました。
意外と水のしっかり溜まった所には来ないで、少し濡れた土が好みのようです。

好みの水場を探すために飛んであちこち場所を変えるので、途中からは飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:23〜)
後半は羽ばたきも止めて翅を半開きにしたまま一心不乱に吸水を続けています。


ところで、この個体は夏型の♂だと思うのですが、どうでしょうか?
保育社『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』p16によると、ナミアゲハの雌雄の区別は

春型では♂♀の差はほとんどないが、夏型では♂のはねの地色は白身が強く(♀は汚黄色)、後ばねの前縁の黒色の丸い斑紋は強く鮮明(♀はあっても不鮮明)、肛角部の赤い斑点がない(♀には春型の♂♀と同様にあらわれる)。
ただし、下線部がどこを指すのか、よく分かりませんでした。


つづく→水を飲みながらおしっこを排泄し始めました。



2017/11/15

ノスリを追い払うハシボソガラスの地味なモビング(野鳥)



2017年6月下旬

川沿いの電線に一羽の猛禽類が止まってキョロキョロ辺りを見回していました。
後ろ姿でも首を180°回してこちらを見ることが出来ています。
急に羽ばたいて飛びたった際に見えた翼の下面の斑紋から、ようやくノスリButeo japonicus)と判明。
ノスリの飛び立ちを1/4倍速のスローモーションでご覧ください。

力強く羽ばたいて川から遠ざかり、近くの針葉樹(ヒマラヤスギ?)の大木に止まり直しました。
実はこの時、一羽のハシボソガラスCorvus corone)が飛来してモビング(擬攻撃)されそうになったからノスリは慌てて逃げ出したようです。
近くにカラスの営巣地があるのかな?
カラスがやって来た状況をうまく撮れませんでした。

そのカラスがノスリが居る一つ上の枝に止まりました。
樹上で本格的な喧嘩に発展するかと思いきや、ノスリは敵地からこっそりと(カラスに見つからないように?)離脱しました。
カラスも鳴き騒いだりせず、それ以上はノスリを深追いしませんでした。
一応これも軽いモビング(嫌がらせによる追い出し)と呼べるでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



アメリカセンダングサの花で吸蜜するセイヨウミツバチ♀



2016年9月下旬

湿地帯の水路沿いに咲いたアメリカセンダングサの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠はほぼ空荷でした。
この組み合わせは意外にも初見です。



2017/11/14

芝生でパン?を採食するハシボソガラスの親子(野鳥)



2017年7月下旬・午前8:01〜8:06

私がアベリアの生垣でハナバチ類の撮影に熱中していたら、いつの間にかすぐ横までハシボソガラスCorvus corone)の親子が近寄って来ました。
左側の華奢な個体は、最近に巣立ったばかりの幼鳥でしょう。
私の存在を恐れずにトコトコ歩いてきて、生垣の下を物色しています。
芝生から何か白い物を拾い上げました。
アベリアの散った落花を食べるのかな?と思いつつも撮影を続行。
餌を啄んで食べている口の中が赤いので、幼鳥で間違いありません。
どうやら採食メニューは白い花ではなく、パンを千切った欠片に見えました。(近くの池の鯉に給餌するお麩をかっぱらって来たのかもしれません)
なんでこんな所にパンが落ちているのか、不思議ですけど、もしかすると親鳥が貯食しておいたのかな?
巣外採食の段階も終えて、もうこの幼鳥は自力で採食できるようです。

その間、親鳥と思われる成鳥(口の中が黒い)は近くの芝生を歩き回りながら、幼鳥を見守っているようです。
この成鳥が本当にハシボソガラスで合っているのか、あまり自信がありません。
嘴が細いのにおでこがでっぱっていて、ハシブトガラスとハシボソガラスの中間的な形質なのです。
ときどきこういうカラスを見かけて悩まされるのですけど、頭部の羽毛を逆立てているだけですかね?
雑種の可能性とかあるのでしょうか?
ちなみに、私のフィールドで優占種はハシボソガラスです。
もしも成鳥がパンを先に見つけていれば、幼鳥は慌てて駆け寄って餌乞いしたはずです。(成鳥がそれに応えて巣外給餌すれば間違いなく親子と分かります。)

撮影直後に、左の幼鳥は飛んで逃げました。



ハスの蕾で休むコシアキトンボ♂



2017年7月下旬・午前6:48

早朝の蓮池で未だ咲かないハス(蓮)の蕾に見慣れないトンボが止まっていました。
手に持っていたビデオカメラで慌てて記録し、帰ってから図鑑で調べるとコシアキトンボ♂(Pseudothemis zonata)と判明。

今回はただのスナップショットですけど、次は縄張り防衛や飛翔シーンを撮ってみたいものです。

ヤマケイポケットガイド『水辺の昆虫』によると、

黒い体の中で、腰の部分だけが白く「空いている」ように見えるため、この名がついた。 (p158より引用)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/11/13

泥巣の中で羽繕いするツバメの雛(野鳥)



2017年6月中旬

通りに面した某店舗の店先にツバメHirundo rustica)の泥巣を見つけました。
天井に設置された長い蛍光灯の上の端、というツバメがよく営巣する場所に泥巣がありました。
この日は店が定休日なのを幸いに、通りの反対側から望遠レンズで巣内の雛を狙ってみました。

雛は少なくとも3羽見えました。
まるまると太っています。
やがて中央の個体が羽繕いを始めました。(@1:55)
雛は互いに密着しているのに、相互羽繕いはしていません。
親鳥の帰巣・給餌シーンを撮りたくて粘ったものの、なかなか帰って来ないので諦めました。
私が巣の近くで撮っていると、親鳥が給餌したくても警戒して近寄らないのかもしれません。

※ 動画の編集時に自動色調補正を施しています。

今季はカラスの定点観察で手一杯ですけど、なるべく身近なツバメも気にしてみることにします。
断片的な観察でも、予備調査になるのです。
(近い将来、世の中の蛍光灯は次々と省電力でコンパクトなLEDライトに交換されるはずですから、ますますツバメの住宅難が進みそうです。)

つづく→



セイタカアワダチソウの花蜜を吸いながら排泄するキタテハ秋型



2016年10月中旬

水辺の遊歩道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落で秋型のキタテハPolygonia c-aureum)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。
ニホンミツバチ♀と何度かニアミスしても、キタテハは逃げませんでした。
キタテハが吸蜜しながら急に腹端を持ち上げたと思ったら、透明な(やや白く濁った?)液体を一滴排泄しました。(@1:35)
キタテハのおしっこを見たのはこれが初めてです♪

セイタカアワダチソウとキタテハの組み合わせは季節の風物詩です。
普通種同士のありふれた組み合わせですけど、なんでも動画に撮ってみれば、ときどきこうして新しい発見があります。
▼関連記事 (4年前の動画) 
キタテハ秋型がセイタカアワダチソウに訪花吸蜜

満腹したキタテハはセイタカアワダチソウの花から飛び去ると、近くの茂みに移動しました。
ヨシの茎に巻き付いたツルマメの細い蔓に逆さまにぶら下がり、翅を開閉しています。
このとき日は照ってないので、日光浴ではありません。
翅を閉じて静止すれば枯葉に似ていて、保護色になりそうです。



2017/11/12

開花初日のハス蕾の開閉運動(壺状開花)【180倍速映像】

▼前回の記事
夜明けに咲くハスの開花運動【180倍速暗視映像】

前回は、ハス(蓮)の花が一番きれいに咲く開花3日目の様子を微速度撮影しましたが、あれは実は二回目の挑戦でした。
話の都合で紹介する順序が逆になりましたが、ハスの開花についてろくに予習せずに出かけたので、初回の挑戦はこんな映像↓になりました。



2017年7月下旬・午前5:33〜7:13(日の出時刻は4:35)


日の出とともに蓮池に出かけたら、時既に遅しでした。
開花の一部始終を記録するのなら、暗い夜明け前から撮り始めないといけないことが分かりました。
それでも一部の蕾が咲きかけ?のまま残っていたので、駄目元で三脚を立てて微速度撮影を開始。
広い蓮池でどの蕾を撮るべきか選ぶのに目移りしてしまい、何度か場所を変えました。
朝日の方角(東)に対して逆光にならないように考慮すべきですが、この日は曇り空なので関係ありませんでした。
野外で微速度撮影する際に大敵となるのは風による振動なのですけど、朝は穏やかでほぼ無風なので助かります。
早朝に咲いたばかりの蓮の花の独特の芳しい香りが辺りに漂い、クラクラします。

1時間40分間、10倍速の微速度撮影で記録しました。
その素材を更に加工した180倍速の早回し映像をご覧ください。
勉強不足の私はてっきり、開花不全の蕾を選んでしまったのか、たまたま開花のタイミングが他の蕾よりも出遅れてしまった個体を撮った失敗作の映像だと思ってしまいました。
しかし、ハスの開花について復習してみると、謎が解けました。
平均的なハスの花は4日間の寿命があり、毎日開閉を繰り返してから散るのだそうです。
また、開花を始めてからの日数によって開花の程度が異なります。
今回の映像の被写体は開花初日の蕾と考えられ、花弁がほとんど開かずにすぐに閉じてしまうので壺状開花と呼ばれています。

加藤文男『大賀ハス (縄文ハス)の花の開閉について』によると (福井市自然史博物館から公開されたPDFファイルへのリンク)、初日は開花開始時刻が遅いらしい。(p125より)



田中修『花が季節や時を告げるしくみ』によると、
花の開閉運動は、花弁の内側と外側の細胞の伸長差にもとづいている。(中略)そのため、花が開閉を繰り返すと花びらは大きくなる。だから、つぼみが初めて開いた花より、何日間かの開閉運動をつづけてきた花のほうがずっと大きくなっているのである。 (『花の自然史:美しさの進化学』第13章:p199より引用)

このように、本や文献を読んで復習してみると訳が分からなかった全ての現象が説明できて、感動しました。
粘り強い観察によってそれをゼロから完全に解明した先人の苦労が忍ばれます。
「咲かない蕾」をひたすら撮り続けていた私は、朝の蓮池ですっかり変人扱いされてしまいました。
しかし早回し映像にしてみれば、蕾の開閉運動は一目瞭然です。
開花初日のハスは花弁が全開せず、少し咲きかけただけですぐに蕾が固く閉じてしまうのです。(壺状開花)
開きかけの蕾にもときどきハナバチ類が偵察に来ていました。(映像公開予定)
開花すると一番外側の花弁がハラリと下の葉に落ちる様子も、他の花で目撃しました。




↑【おまけの映像】
オリジナルの10倍速および60倍速に加工した映像をブログ限定で公開します。
ゆっくり見たい人はこちらのバージョンをどうぞ。

2日目、4日目の開花運動および閉花運動も撮影したいところですが、来季以降の宿題です。
本当に同一の蕾に注目して4日間、ひたすら開花と閉花を観察できれば、花の生涯の記録としては理想的です。


5:31 am
5:32 am(動画の撮影アングル)

オオヒラタシデムシに便乗するダニ



2016年10月中旬

郊外の工場地帯でオオヒラタシデムシNecrophila japonica)を発見。
歩道をなぜか後退していました。
よくみると、胸背と鞘翅に赤いダニ(種名不詳)が何匹も寄生しています。

採寸代わりに直径2cmの一円玉を並べて置いてみました。
オオヒラタシデムシは立ち止まったまま後脚で腹部を掻いています。
昆虫にもダニに集られて「痒い」という感覚があるのでしょうか?

直接触れないように硬貨を使ってシデムシを仰向けに裏返してみました。
すると胸部の裏面にも大量のダニが付着していました。
シデムシの性別の見分け方を知らないのですけど、腹端が細長いのは♂の交尾器なのかそれとも♀の産卵管なのかな?
必死で暴れるものの、舗装路では足先が上手くひっかからず起き上がれないようです。
いつまで経っても自力では起き上がれないので、最後は手助けしてやりました。
道端の草むら(落ち葉)へ早足で逃げて行きました。

見事な精密画でヨツボシモンシデムシの生態を丹念に描いた本、舘野鴻『しでむし』を読むと、寄生ダニのことが書いてありました。
オオヒラタシデムシにつくダニはまた違う種類なのかもしれませんが、似たような生態なのでしょうか。

シデムシの成虫や幼虫の体には、必ずといっていいほどオレンジ色のダニがくっついています。このダニは、シデムシの体液を吸っているわけではなく、シデムシをタクシーのような移動手段として利用しているのです。ダニの狙いは死体。かれらもここで繁殖します。とても足が速く、シデムシが死体にたどりつくと、さっさと下車します。
生まれたダニの子どもたちは成虫だけでなく、巣をはなれる終齢幼虫にものっかっていきます。そのままさなぎのへやへも同行、新しく羽化したシデムシの成虫は、幼なじみのダニとまた旅をはじめます。 (p35より引用)


私も冒頭でこれを「寄生」ダニと書いてしまったのですが、それは間違いで片利共生の一例の「便乗」かもしれません。

片利共生
[英commensalism 仏commensalisme 独Kommensalismus, Karpose 露комменсализм]
種間相互関係の一形態で,それによって共生者の片方の適応度は増すが,他方の適応度は変わらない状態.ふつう前者をcommensal,guest,あるいはsymbiont,後者をhostとよぶ.(中略)相手の体に付着して移動のための利益を得ているような関係を運搬共生(phoresy)とよぶこともある. (『岩波生物学辞典 第4版』より引用)


後で思うと、折角の機会なのでマクロレンズでダニをしっかり接写すれば良かったですね。


2017/11/11

巣立ち後のハシボソガラス親鳥の行動(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#36


2017年6月中旬・午後15:12〜15:22

全4羽の雛が巣立っても、ハシボソガラスCorvus corone)親鳥♀♂の子育て(育雛)は終わりではありません。
しばらくは縄張り内で幼鳥を引率し、自力で採食できるようになるまでは幼鳥に巣外給餌する必要があるのです。
幼鳥はどこに隠れているのでしょうか?

私が未練がましく鉄塔の空巣を撮っていると、いつもの親鳥が高圧線に止まりました。
私の様子を見に来たようです。
ときどき嘴を足元の電線(鉄塔の一番上から伸びる高圧線)に擦り付けています。
やがて高圧線から北へ滑空して採餌に出かけました。
(採餌に出かけるのは今までと同じです。)

しばらくすると、今度は営巣地の近くの住宅地の電柱で親鳥が休んでいました。
電柱の天辺から上に伸びるアルミ角柱(避雷針?)の天辺に止まっています。
ここも親鳥のお気に入りの止まり木の一つで、育雛中は雛の糞を捨てに来ていた(排糞)地点でもあります。
しかし、いつまでたっても飛び立ちません。
この日は結局、私が見ている限り、親鳥は一度も鉄塔の空巣を訪れませんでした。
空巣に用は無いのでしょう。
親鳥がどこで幼鳥に巣外給餌しているのか突き止めたかったのですが、親鳥も幼鳥の居場所を私に知られたくないような印象を受けました。

領空侵犯した別のカラスを追い払うために親鳥が飛び立ったシーンを目撃しています。
相手が慌てて逃げたので争いにはならず、親鳥も途中で引き返しました。
雛が全て巣立った後でも縄張り防衛の意識は強いようです。
動画を撮り損ねたのが残念でした。

鉄塔の南にある小さな林(スギと雑木林の混合林)に親鳥がときどき行くので怪しいと思い、私も後でこっそり行ってみました。
しかし残念ながら林内や周辺の農地でカラスの家族群を見つけられませんでした。
幼鳥がどのくらい飛べるのか知りませんが、もっと安全な遠くへ飛んで行ったのかもしれません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


当地ではハシボソガラスの繁殖は年1回だけのようで、この巣#21もその後に2回目の繁殖に再利用されることはありませんでした。




余談ですが、実はこの最終日、定点観察の撮影地点に行く途中で事件がありました。
私が足早に歩いて営巣地へ向かっていると、向こうから飛んできたハシボソガラスが空中で脱糞しました。
頭上に落ちてきた糞を避けようと咄嗟に半身になってかわしたものの間に合わず、白いポロシャツの左肩に被弾!(命中)
明らかに私の顔や頭部を狙って強烈な嫌がらせをしてきたのです。
カラスは横の鎮守の森(杉林)に止まって、私をからかうように掠れ声で少し鳴きました。

定点観察している巣#21の親鳥なのか知りたいところですが、個体識別できていないので分かりません。
鎮守の森を縄張り(営巣地?)とする別のハシボソガラスなのか?と最初は思いました。
帰宅後に地図を広げて調べると、爆撃地点から巣#21までの直線距離は412mでした。
カラスの縄張りが半径500mと言われているので、巣#21の親鳥だとしても不思議ではないことが分かりました。

後藤三千代『カラスと人の巣づくり協定』によると、

大阪高槻市の野外条件では、ハシボソガラスの巣間距離は、樹木営巣の場合は140~680メートル(n=172)、人工物営巣の場合は140~780メートル(n=52)で、樹木と人工物に大きな違いはみられない。このデータを基準にして、本書では、電柱営巣の巣間距離が140メートル以内は同一つがい、781メートル以上は他のつがいの巣とし、141~780メートルは、営巣日の重なりや営巣時期の間隔などを考慮して、同一のうがいによる再営巣であるかどうかを個別に判断した。 (p31より引用)


連日のようにしつこく巣を見に通ってくる私の存在が親鳥は気に入らなくて憤慨し、遂に待ち伏せして鬱憤を晴らしたのかもしれません。
私も撮影地点へ通うルートをときどき変えたり遠回りしたりしていたのですけど、親鳥には私の行動パターンを読まれていたのでしょうか。
この時点で既に最後の雛も巣立っていたはずなので、親鳥が縄張りの辺境にも出てくる余裕ができたのかな?

白いポロシャツに付着した黄土色の液状便の匂いを嗅いでも無臭だったのは助かりました。
数日経った後でも、汚れに粉洗剤をまぶしてから洗濯したらきれいに落ちました。

別の記事にするか迷ったのですが、糞空爆のスクープ映像も撮れなかったので、一緒にまとめて書きました。

シリーズ完。


名誉の勲章?

ハスの花から飛び去るトラマルハナバチ♀



2017年7月下旬・午前5:51

早朝の蓮池に咲いたばかりのハス(蓮)トラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
蓮池では他種のマルハナバチ(クロマルハナバチおよびオオマルハナバチ)と比べて本種は個体数が少ないのか、この短い動画を一度しか撮れませんでした。
大輪の花から出てきて飛び去る様子を1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
後脚の花粉籠は空荷のようでした。

余談ですが、ハスを訪花中のマルハナバチが誤って水面に落ちるのを目撃しました。
落水しても自力でハスの葉に這い上がり、無事に飛び去りました。
スクープ映像を撮れなかったのが残念です。

朝日が昇ってしばらくすると、蓮池にハナバチ類がぱったり来なくなりました。
ハスの受粉と採餌は開花直後の短期決戦型なのかもしれません。
花の芳香も減った気がしますが、私の鼻が慣れてしまっただけかもしれません。
蓮池で見かける数が少なかったトラマルハナバチやクマバチは、激烈な採餌競争で優占種セイヨウミツバチ、クロマルハナバチ、オオマルハナバチに対して負けてしまったのかな?と想像を逞しくしました。

岸から手が届くハスの花の雄しべに触れてみると、ハナバチに採餌され尽くされて葯の花粉は残っていませんでした。
もう一つの花で試すと、花糸の根元に黄色い花粉が残っていました。
指が黄色く汚れたので、ようやくハスの花粉の色が分かりました。


2017/11/10

最後の雛も巣立った後のハシボソガラス空巣とその真下の糞(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#35


2017年6月中旬・午後14:27〜15:57

いつもより少し早い時間に来てみたのに、ハシボソガラスCorvus corone)の巣から全ての雛が巣立っていて空き巣になっていたので、唖然としました。
前日に1羽だけ残っていた雛も、巣立つ素振りは見せていなかったので、予想外でした。
カラスの雛が巣立つ瞬間を映像で記録するという私の夢は破れてしまい、残念無念。
早起きして朝から見張るべきでしたが、巣立ちの予兆が私には分からなかったのです。
もし産卵日または孵化日が分かっていれば、巣立ちまでの日数の目安は先人の研究から見当をつけることができます。
しかし高所の巣の中を覗く術がないので、巣立ちの日を予想できませんでした。(ドローンを飛ばすことは許されるのだろうか?)
連日通う定点観察はかなりしんどくて、終盤は私も内心では飽きていたので、ようやく終わってホッとしました。
巣立ちを確実に撮るには、無人カメラで巣の監視映像を愚直に休みなく録画し続けるしかなさそうです。

念の為に微速度撮影で40分間ほど巣を監視してみても、雛の姿や親鳥による給餌シーンは見られませんでした。
10倍速の早回し映像をご覧ください。(@1:37-)
巣内に動きは全くありませんでした。
もし雛が巣にうずくまっているせいで外から見えないにしても、40分間もじっとしていることはあり得ません。
親鳥も空き巣には一度も飛来しませんでした。


さらに駄目押しとして、鉄塔の周囲を一回りしながら色んなアングルから空き巣を撮影してみました。
枯れ枝を緻密に組み合わせて作られた巣が、雛が育つにつれてどんどん風化・崩壊して貧相な巣になることも、実際に長期観察するまでは知らなかったことです。

梅雨入り前に4羽の雛全てが巣立ったことになります。
今季に同時並行でカラスの巣を幾つか観察した中で、この巣(高圧線鉄塔#21)が巣立ちまで一番遅かったです。
営巣地周囲の環境は素人目にはかなり自然豊かで育雛のための餌資源はここが一番豊富そうに見えたので、意外な結果でした。(田畑、林、池、住宅地の家庭菜園やゴミ捨て場などバラエティに富んだ環境なのに…。)
もしかすると私が見ていない営巣初期に何かトラブルがあって産卵をやり直したのか、それとも繁殖経験の浅いつがいだったのかもしれません。

以前から気になっていたのですが、長い針金を何本も束ねて扇状(円錐状?)に広げた物が高圧線鉄塔の鉄骨のあちこちに取り付けてあります。
この謎の物体(正式名称は?)はおそらくカラスが鉄塔に止まれないように電力会社が設置している障害物だと思います。

しかしカラスの営巣や育雛を妨げる効果は薄い(全く無い)ことが証明されました。

最後に、高圧線鉄塔#21の直下に行ってみました。

今までは親鳥を刺激しないように、巣の真下をウロウロしないように自重していたのです。
立入りを禁じる金網の隙間から覗いてみると、巣の真下の敷地に雛が排泄した糞が大量に散乱していました。

親鳥が給餌する度に甲斐甲斐しく雛の糞を回収して外に捨てに行っても(排糞行動)、どうしても全ては回収し切れず巣の下を糞で汚してしまうようです。(糞害)
雛が巣立ちに失敗して滑落死した可能性もわずかに疑っていたのですが、雛の死骸は落ちていなくて一安心。
後日に再訪すると、巣の下の糞は雨で洗い流されてきれいになっていました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#36:巣立ち後のハシボソガラス親鳥の行動(野鳥)



トチノキの葉から飛びたつキンケハラナガツチバチ♀



2016年10月中旬・午後15:45

平地の住宅街で庭木として植えられたトチノキで黄葉が始まっていました。
その大きな葉でキンケハラナガツチバチ♀(Megacampsomeris prismatica)が日光浴していました。
急に歩き回り始め、飛び立ちました。



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