2016/09/10

ミズナラの葉で休むアカシジミ



2016年6月下旬

峠道の横に生えたミズナラの灌木でアカシジミJaponica lutea lutea)が葉に止まっていました。
すぐに飛び立ったものの、またミズナラの葉縁に止まり直し、閉じた翅を互いに擦り合わせています。
木陰なので日光浴ではありません。

この個体の性別が私には分からないのですけど、アカシジミの食樹としてミズナラが含まれていることからまず産卵を疑いました。
帰ってから調べてみると

(アカシジミの)産卵は特異で、食樹の枝に卵を産みつけたあと、腹部を繰り返しくっつけたり離したりする。卵の表面を粘液で覆い、自らの鱗粉や付近のゴミを付着させ、樹皮の色に似せているものと思われる。(『里の蝶 基本50』 p90より)


『チョウのはなしII』p22によると、
(アカシジミ♀によって産卵に適した場所として)主に選ばれるのは太さが1cm以下の小枝の分れ目やヒダの部分です。


しかし枝には止まっていませんでしたし腹端の擦り付けも見られなかったので、たぶん違いますね。

翅裏の橙色の帯紋が濃いので♂かもしれません。(自信なし。『札幌の昆虫』p261参照)
♂が縄張りを張って♀を待ち構えている♂のかな?
撮影時刻は正午過ぎ(午後12:20頃)でした。

日中は不活発で、夕刻になると活発に活動する。樹頂で休息したりなわばりを張るなどするため、睡眠から覚める早朝以外はほぼ下には降りてこない。(wikipedia:アカシジミより)





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