2015/09/13

キボシアシナガバチ♂の誇示行動【暗視動画】



キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#9

2015年7月中旬・午後17:58

キボシアシナガバチPolistes nipponensis)が巣を作った柳の木陰はただでさえ薄暗く、日が暮れると通常のカメラでは撮影できなくなります。
そこで赤外線の暗視動画に切り替えました。
残照のため全体が赤っぽい映像ですけど、輪郭がシャープになりました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。

巣盤の下面に居る♂(早期羽化雄)に注目して下さい。
触角の先端がカールしているのが雄蜂の特徴です。
♀から攻撃された直後に、♂が短時間だけ羽ばたきました。
姉または女王蜂から虐められて、腹立ち紛れに抗議の誇示行動をしたのでしょうか。
反撃でつっかかる動きはしませんでした。
コロニー内の順位制で♂は一番立場が弱いようです。

暗くなると蜂は視覚でコロニー内の個体認識ができなくなるはずです。
夜は成虫間の優位行動(権力闘争)が収まるのでしょうか?
それとも体表を触角で触れるだけで暗闇でも互いに個体認識できるのかな?

つづく→#10:キボシアシナガバチ♂の夜食:幼虫と栄養交換【暗視映像】


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