2015/03/29

タヌキの溜め糞を探し当て食べるセンチコガネ



2014年6月下旬

里山の雑木林を登る登山道で獣糞の黒い塊が落ちていました。
糞には植物(木の実?)の種子、未消化の昆虫の欠片、獣毛などが混じっています。
おそらくホンドタヌキの溜め糞だと思われますが、一塊ではなくあちこちに点在しています。



糞の匂いに誘われてどこからともなくセンチコガネGeotrupes laevistriatus)が林床をせかせかと歩いて来て、餌に辿り着きました。
糞虫にとってはごく当たり前のことですけど、驚くべき嗅覚です。
獣糞の欠片を抱くように食べ始めました。@1:48
糞を少し口にしただけで、なぜか横の地面を掘って潜り込みました。
しばらくすると穴から出てきて食事を再開。
最後は徘徊の末に大きな糞をようやく見つけてその下に潜り込み、隠れてしまいました。
これから糞の下にトンネルを掘って埋めるのでしょうか?
最後は15cm定規を並べて置いて、溜め糞のサイズを記録。

センチコガネの前脚の根元に見える橙色のパッド(毛束)の正体が気になる方はこちらをご覧ください。

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センチコガネの前脚に謎の付着物

実はここを通りかかった当初、キバネセセリが糞から飛び立ちました。
戻ってくることを期待してしばらく待ってみたのですが、空振りに終わりました。
待ち時間の退屈しのぎに撮った映像です。



【追記】
丸橋珠樹『熱帯林における霊長類と果実の共進化』によると、
センチコガネ類による二次散布は見落としてはならない(種子の)糞散布に付随する現象である。林床に糞散布された種子は、齧歯類による捕食の危険が非常に大きい。センチコガネ類による二次散布は、捕食回避、発芽に有利な土壌への埋め込み、種子間の競争回避という三重の意味で重要である。(中略)糞を扱う技術には、糞を小分けして丸めて運ぶ転がし型と、糞の下に穴を掘り埋める埋め込み型の2つがある。 (『種子散布:助けあいの進化論〈2〉動物たちがつくる森』p19より引用)



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