2015/03/31

ハシボソガラス(野鳥)の落ち穂拾い



2014年11月下旬

稲刈り後の田んぼ(刈田)で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が2羽が並んで採食していました。
嘴で藁を掻き分け、食物を探しています。
たとえばバッタやコオロギなどの昆虫を探しているのかもしれませんが、どうも落ち穂拾いしているように見えます。

しばらくすると、田んぼの水溜まりに移動したカラスが何度も嘴を突っ込んでいます。
飲水行動なら一口飲む度に頭を上げて水を喉に流し込むはずですから、泥の中の小動物を探しているのだと思います。
やがて歩いて岸に戻ると、再び藁を嘴で掻き分け始めました。(落ち穂拾い?)
最後は私のことを警戒したカラスに飛んで逃げられました。

この2羽はつがいなのか、あるいは仲良しの兄弟なのかな?




【追記】
『人はなぜカラスとともだちになれないの? (シリーズ 鳥獣害を考える―カラス)』という本を読むと、農業の機械化がカラスをふやす?という議論が展開されていました。

コンバインで作業をすると、稲穂や脱穀したモミが田んぼに落ちたままになりますが、手作業で刈りとりをしていた時代では、人がそうした落ち穂をひろいあつめていました。しかし、機械化が進んだいまでは、カラスがかわりに落ち穂ひろいをしているというわけです。カラスはこういうエサも食べることができることで、ふえていくのです。 (p20より引用)




【追記2】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、
一昔前の稲刈り機(バインダー)では落ち籾の率が2%ほどでしたが、最近の大型コンバインでは4%以上にもなります。(中略)コンバインの改良によって落ち籾率を減らしたり(中略)することでカラスにとっての資源量を減らすことが抜本的な対策となるでしょう。 (p185-186より引用)

この本は発行されたのが2000年と少し古いので、最新のコンバインがどう改良されたのか、知りたいところです。


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