2015/02/21

丸耳ニホンカモシカとの再会@葛折



2014年10月下旬

里山で山腹の葛折(九十九折)を登っていると顔馴染みのニホンカモシカCapricornis crispus)に遭遇しました。
この日の私は急ぐ用事があったので、ガサガサと落ち葉を踏む足音も気にせずハイペースで山道を登っていました。
斜面の上に居たカモシカが先に気づき、茂みを上の方へ逃げました。
姿は見えないものの鼻息威嚇を繰り返してくるので、こちらも歯擦音で応戦しました。
(映像はここから。)
私が更に山道を登って葛折を曲がると、カモシカは逃げずに待っていてくれました。
カモシカの方が私よりもやや高い所に位置しています。
体は左半身を向けて、顔だけこちらを向いています。
対峙する間に顔つきを観察すると、太くて立派な角を持っています。(右角の湾曲がやや目立つ。)
耳介が非対称という特徴があり、右耳の先が丸みを帯びている個体です。(左耳は先が尖っている。)
記録を辿ってみると、2013年7月下旬に出会ったカモシカと同一個体と思われます。

▼関連記事
杉林のニホンカモシカ
遭遇地点を地図上で繋いでみると、縄張りの範囲が少しずつ見えてきます。

私がじっと撮影していると、やがてカモシカは鼻息威嚇を再開。(@0:57)
方向転換しつつ蹄で地面を叩くように踏み締めました。(@1:39)
これも威嚇(示威行動)の一種かもしれませんが、地面が固くないので蹄の音は響きません。
ほぼ正面を向いてしばらく睨み合った末に、カモシカはフシュフシュ♪と鼻息を荒らげて威嚇しながら斜面を駆け下りました。
カモシカは葛折をショートカットして姿を消しました。
カモシカの採食メニューになりそうな周囲の灌木は紅葉した落葉樹と、常緑樹ユキツバキが目に付きました。

撮影時刻は午前11:50。



0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む