2014/10/25

ノブドウを訪花するオオフタオビドロバチの羽ばたき【ハイスピード動画】



2014年7月中旬

廃道になった峠道を匍匐するノブドウの群落で様々な蜂が訪花していました。
夏のノブドウは蜂に人気のある蜜源植物です。
千客万来!
オオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum)が花蜜を吸って次の花へ飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
余りにも忙しなく飛び回るので、通常のHD動画撮影は諦めました。


夜にミズナラの樹液を吸うモンスカシキノメイガ(蛾)



2014年8月上旬

夜の樹液酒場にモンスカシキノメイガPseudebulea fentoni)が来ていました。
口吻と触角を動かしながらミズナラの樹液を吸汁しています。
ライトで照らしても気にせず樹液に夢中です。
未採寸・未採集。

この見知らぬ蛾の名前を「新・蛾像掲示板」にて問い合わせたところ、中さんよりモンスカシキノメイガとご教示頂きました。



実は8年前(2006年7月上旬)に同種の蛾が建物の壁に止まっている写真を撮っていました。
翅の広げ方が違うだけで印象が変わり、不慣れな者にはまるで分からなくなってしまいます。



2014/10/24

夜の樹液酒場に来たモリアオガエル



2014年8月上旬

里山の雑木林で昼間に樹液が滲んでいたミズナラの木を覚えておいて夜に訪れてみると、緑色のカエルを発見。
白目の部分が赤みががるので、シュレーゲルアオガエルではなくモリアオガエルRhacophorus arboreus)でしょう。
樹液に集まる夜行性の昆虫を捕食するために木に登って待ち伏せしていたと思われます。

白色LEDのマグライトで照らしながら動画に撮ると、白飛びしてほぼモノクロ映像になってしまいました。
ガガンボの一種と思われる昆虫が蛙の目の前で長い足を屈伸しながら樹液を吸汁しているのに、なぜかこれを捕食しようとしません。
照明が眩しくて狩りをするどころではないのでしょうか。
ときどき眩しそうに瞬きしています。
喉をひくひくさせるも、鳴き声は発していません。
録音されている蛙の合唱は、少し離れた池から聞こえています。

やがてモリアオガエルは隣の幹に跳び移ってしまいました。
マグライトの照明や写真撮影の強力なストロボ光を嫌ったのでしょう。
果たしてカエルは暗闇で虫を捕食できるのでしょうか?
月明かりがあれば獲物を見えるのかな?
ちなみにこの日の月齢は8.2でした(半月)。
カエルを照明で刺激せずに自然な捕食シーンを動画に撮るには赤外線の暗視カメラが必要ですね。



夜の自動販売機にへばり付いて虫を待ち伏せしているニホンアマガエルは珍しくありませんけど、灯りに誘引された虫を捕食する瞬間は未だ見たことがありません。
ましてや夜の樹液酒場では、かなり忍耐強く観察しないと決定的瞬間を動画に撮るのは至難の業でしょうね。



セミの死骸を取り合うクロスズメバチの仲間♀とムネアカオオアリ♀



2014年8月上旬

里山の林道に転がったセミの死骸をクロスズメバチの仲間(Vespula sp.)のワーカー♀が調べていました。
胸部だけ輪切りになった死骸で、翅は残っています。
死骸の腹部および頭部は食い荒らされていて、もう無くなっています。
私にはもはやセミの種類も分かりません。
(後で死骸をひっくり返して背面を見ると、緑色の部分があったのでヒグラシかな?)
クロスズメバチが肉団子を作るかと期待したものの、肉はもう残っていないのかもしれません。
地面の枯れ枝が死骸に刺さったようになっていて、蜂や蟻には動かせないようです。

餌を探して徘徊中のムネアカオオアリ♀(Camponotus obscuripes)もやって来ました。
蜂は牽制のため飛び上がり、ホバリング(停空飛翔)で睨みつけます。
それでもムネアカオオアリは逃げないので、蜂は獲物を諦めて飛び去ってしまいました。
大顎で噛み付いたり毒針で刺したりする本格的な喧嘩には至りませんでした。
クロスズメバチの仲間を同定するには顔を接写するか採集しないといけないのですけど、残念ながら逃げられました。



2014/10/23

ミズナラの樹液を吸汁するオニベニシタバ?(蛾)



2014年8月上旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にベニシタバの仲間が来ていました。

赤い後翅の紋様を見せてくれないので確証は持てませんが、オニベニシタバCatocala dula)ですかね。
翅を広げて威嚇する様子をハイスピード動画に撮ったのですけど(映像公開予定)、これと同一個体だったかどうか覚えていません…。
樹液スポットに集まる他の昆虫の動静を伺いながら上から幹を歩いて降りてきました。



採土に通うオオフタオビドロバチ♀を個体標識してみる



2014年8月上旬

▼前回の記事
巣材を採土するオオフタオビドロバチ♀

前回の撮影から12日後、里山の山頂広場に再び登ってみると、巣材の泥玉をせっせと集めるオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)とまた出会えました。
同一個体の♀なのでしょうか?

採土に通っている蜂は何匹なのか知るために、個体識別のマーキングを施すことにしました。
わざわざ捕獲して麻酔するのも面倒だし蜂の体にも負担になるので、穴掘り中の蜂の腹背に直接白の油性ペンで標識します。
肝心のマーキングする瞬間は手元で蜂が隠れてしまいました。
ペン先で触れられた蜂は驚いて飛び立つも、すぐに採土を再開しました。
このぐらいでは狩蜂に刺される危険がないことが経験で私には分かっています。(それでも怖いと思う人は蜂を麻酔することをお勧めします。)
腹背の白点がよく目立ちます。



標識後も同一個体の蜂が1匹だけ定期的に飛来し、採土を繰り返していました。
撮影時刻も映像に記録しておきましたが、私がよそ見をしていたり撮り損ねがあるかもしれません。

一個の泥玉を作るまで何度も場所を変えながら採土しています。
特にこだわりの採土場所が無いのは前回(12日前)の観察と同じでした。
クロアリ(種名不詳)に邪魔されたり追い立てられたりして飛び去ることもありました。

採土が済んで飛び立つと毎回小さく旋回して場所を記憶してから(定位飛行)帰巣します。
飛び去る蜂を追っても毎回見失ってしまい、巣の位置を突き止められませんでした。
採土中に先回りして林縁で待ち伏せしてみたのですが、一人では難しいです。
超小型の発信機を蜂に取り付けられたら捗るのになぁ…と夢想してみる。


標識前
マーキング後

2014/10/22

ミズナラの幹を徘徊するキマワリ



2014年8月上旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの木に集まる昆虫を観察していると、幹を登り下りするキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)も見つけました。
ところが樹液酒場には来ずに、木を下りてしまいました。
この夏は何度も定点観察に通ったものの、キマワリは一度も樹液に訪れませんでした。
キマワリ成虫の食性を知らなかったのですが、幼虫・成虫共に朽木を食べるのだそうです。(wikipediaより)
飼育したら摂食シーンを観察できるかな?


クロオオアリ♀出会い頭の挨拶



2014年8月上旬
▼前回の記事
クロオオアリ♀の喧嘩は蟻酸を噴射する
山道の休憩処(東屋)のコンクリート床面をクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀(働きアリ)が餌を探して何匹も徘徊しています。
同じ巣(コロニー)出身の2匹が出会うと、喧嘩にはならずに触角で盛んに叩いて挨拶を交わしています。
体表の匂いで出身コロニーを見分けています。
口付けで栄養交換のような挨拶をするときもありました。
頻繁に行う身繕いは各自がやり、相互身繕いは行いません。
童謡「お使いアリさん」の歌詞「あんまり急いでこっつんこ、アリさんとアリさんとこっつんこ♪」にある通りの光景でした。

複数個体を撮影。


【追記】
『アリからのメッセージ (ポピュラーサイエンス)』p46によると、

クロオオアリは、数匹でグループを組んで餌探しに出かけることが知られている。よく観察すると、常に先頭にいる一匹が、チョンチョンチョンと尻を地面につけながら小刻みに進むのがわかる。他の仲間は、そのアリの少し後の方を前後左右に忙しく動きまわりながらついて行く。そして餌場までくると、突然全員がばらばらに散って、餌探しを始めるのである。




2014/10/21

翔べ!モズ♂【ハイスピード動画】




2014年7月中旬

農地脇の電線にモズ♂(Lanius bucephalus)が停まっていました。
長い尾羽根を上下させながら下の草地(畑?)を見下ろしています。
獲物を探しているのでしょう。
電線の上空を飛ぶ昆虫には目もくれません。
逆光で翼の色がよく見えないので、冒頭部(@〜0:12)のみ動画編集時に自動色調補正を施してあります。
鋭く尖った上嘴は下向きに湾曲しています。
顎の下に嘴毛が生え揃っていることが分かります。

モズの長いヒゲも空中動物の捕獲に役だっているといえよう。(『モズの話:よみもの動物記』p18より)

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮影を続けました。(@0:12〜)
やがて電線で軽く飛び上がりながら向きを変えました。
最後に再び電線で軽快にジャンプし向きを変えてから飛び去りました。
隣の墓地まで少し飛ぶと、鉄柱の天辺に止まりました。
しばらく辺りを見回してから飛び立ちました。

飛翔時には翼を開閉するので、そのたびにこの白色斑が点滅して注意をひくことになる。(『モズの話:よみもの動物記』p19より)
この白斑は♂だけにあります。

今回の観察中に百舌鳥は鳴き声を全く発しませんでした。


【追記】
『モズの話:よみもの動物記』p119によると、
モズが止り木から次の止り木へ、短距離飛翔をする場合には、モズ特有の飛翔法がみられる。直線的にまっすぐに飛翔するのではなく、飛びおりるように急降下してスタートし地面すれすれに飛んで、次の止り木近くで急上昇するのである。(中略)モズは頭部がやや大きいので、翼を閉じて落下するように下降する方が、えものに襲いかかるにしても、次の止り木に向うにしてもスピードを増すのに有効なのかもしれない。
モズ特有の短距離飛翔法をいつか引きの絵で動画に記録してみたいものです。
行き先(次の止り木)を予測できていないと引きの絵の画角が決められないので、難しいところです。



ミズナラの樹液を占有するチャイロスズメバチ♀



2014年8月上旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にチャイロスズメバチVespa dybowskii)のワーカー♀が群がっていました。
この時間帯で樹液に来ていた昆虫の中では、チャイロスズメバチが最強のようでした。
幹のあちこちで樹液が滲む中でもこのスポットが一等地のようで、同じ巣のメンバーでずっと占拠しています。
樹液を吸汁しながら、群がるクロアリを追い払ったり身繕いしたりしています。
初めは孤軍奮闘ですが、途中から2匹目、3匹目の援軍が駆けつけました。
樹液で満腹した蜂が帰巣するのと入れ替わるように別個体がやって来ます。



2014/10/20

ミズナラの樹液で争うムナビロオオキスイ



2014年8月上旬

▼前回の記事ミズナラの樹液を吸うムナビロオオキスイ

里山の雑木林でミズナラの幹から滲み出る樹液にムナビロオオキスイHelota fulviventris)が群がって吸汁していました。
食事の合間に興味深い闘争行動が観察できました。

撮り初めは二匹だったのですが、左からもう1匹のムナビロオオキスイが歩いて来て酒宴に加わろうとしました。
先客の腹端を背後から頭突きして追い払いました。
「後ろから襲うとは卑怯なり!」と怒ったかどうか分かりませんが、相手に反撃されても負けません。
敗者はすごすごと左手の樹皮の下に退散しました。
顔だけ出して向き直り、樹液酒場の順番を待つようです。
樹液スポットに残った2匹は正面から頭突きをし合って小競り合いしています。
頭突きというよりも、正確には鋭い大顎で噛み付こうとぶつけ合っているのかもしれません。
なんとか2匹で場所取りの折り合いがついたようです。

映像の後半は捲れた樹皮(シェルター、隠れ家)を巡る喧嘩のシーンをまとめてみました。
『樹液に集まる昆虫ハンドブック』で近縁種ヨツボシオオキスイの解説文(p53)によれば、次の習性があるそうです。

樹皮の隙間に好んでもぐりこもうとするが、そのような場所のない木では、樹皮の窪みに貼りつくように止まっている。
私が接写していると、樹皮の下に隠れようとした個体が先客と小競り合いになりました。
隠れ家から先客を追い出すこともありました。

個体識別のマーキングを施してじっくり観察してみれば、力関係の序列が分かるかもしれません。
ムナビロオオキスイの性別を見分けられたら、闘争の勝率と性別との関連を知りたいものです。
交尾相手の♀をめぐって♂同士が戦っても良さそうなものですけど、私が少し見ていた限りでは、争いの種は食料(樹液)と住居(樹皮下の隠れ家)だけでした。
近縁種ヨツボシオオキスイの性別判定を解説したtakao_bwさんのブログ記事を見つけたのですけど、ムナビロオオキスイの雌雄判定はまた違うみたいです。



キイトトンボ♂



2014年8月上旬

山麓を走る農業用水路の脇の草地で見つけた黄色いイトトンボです。
あまり落ち着きがなく、少し飛んでは止まる場所を変えています。
複数個体を撮影。

全く初めて見る種類なので、同定のため撮影後に1匹採集しました。
図鑑で調べると、その名もずばりキイトトンボCeriagrion melanurum)の♂でした。
腹端の黒い縦筋がお洒落ですね。
体色が性的二形で、♀の体は黄緑色らしい。

成虫は羽化した後も、水辺から離れない。(『ヤマケイポケットガイド18:水辺の昆虫』p29)
との記述もその通りでした。



以下は標本写真。


副性器

2014/10/19

クロオオアリ♀の喧嘩は蟻酸を噴射する



2014年8月上旬

山道の休憩処(東屋)のコンクリート床面をクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀(働きアリ)が餌を探して何匹も徘徊しています。

童謡「お使いアリさん」の歌詞「あんまり急いでこっつんこ、アリさんとアリさんとこっつんこ♪」にある通り、出会い頭に2匹が激しい喧嘩を始めることがあります。
巣の位置は不明ですが、敵対する別のコロニー出身なのでしょう。
大顎で噛み合いながら、腹側前方に屈曲した腹端から蟻酸を噴出して争います。

(クロオオアリは毒針を持ちません。)
喧嘩別れした後は身繕いして蟻酸の付着した触角を拭っています。

大型のクロオオアリが小型の個体を出会い頭に噛み殺しました。(@1:22〜1:45)
体格差があり過ぎると、このようなことも起こるようです。
瀕死の小型個体を餌として巣に持ち帰らずに立ち去りました。
獲物が小さ過ぎて、巣に持ち帰るコスト(労働量)に見合わないのでしょうか。

とても好戦的で喧嘩っ早く、化学兵器(毒ガス)による闘争シーンを複数個体で撮影することができました。
後で思うと、こういう時こそ魚露目レンズの出番だったかもしれません。

▼つづく
クロオオアリ♀出会い頭の挨拶



喧嘩直後の大型個体を1匹だけ採集しました。
標本写真。




【追記】
秋野順治 『アリの喧嘩の謎にせまる:どうやって巣仲間を見分けるのか』によると、
 一般には、別の種類のアリに対するより、同じ種類でも別巣のアリに対して、より激しく攻撃を仕掛けます。私たちが見かけるアリの喧嘩は、そのような家族間の抗争なのです。 (ポピュラーサイエンス『動物たちの気になる行動(1)食う・住む・生きる篇』p54より引用)

クロオオアリでは、巣仲間を数日間離れ離れで飼育すると、互いを巣仲間として見分けることができなくなり、取っ組み合いの喧嘩を始めてしまいます。(同書p56より)



ミズナラの樹液を吸うアカタテハ



2014年8月上旬

里山の雑木林でアカタテハVanessa indica)がミズナラの樹液酒場を訪れていました。
翅を開閉しながら幹を降りて来ると、口吻を伸ばして吸汁開始。





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