2012/09/23

ヤガタハエトリ♂(蜘蛛)の跳躍ハイスピード動画



2012年7月上旬

山中でスギの幹を徘徊する小さなハエトリグモを発見。
大きさの異なる二匹が少なくとも2匹以上います。
ヤガタハエトリPseudeuophrys erratica)またはイワテハエトリPseudeuophrys iwatensis)と思われます。
これまで私は人家の周囲でしか見つけたことがなく、山中で遭遇したのは初めて。※
触肢の状態から♂のようです。
ヤガタハエトリ♂同士の闘争誇示(喧嘩)を観察できるかと期待したものの、互いに出会うことはありませんでした。

杉の幹で跳躍するシーンをハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
スローモーションでも速いジャンプですね。
必ず左右両方の第1歩脚を上げて(着地の準備?)から跳躍しています。
しおり糸(命綱)は残念ながら写っていません。



同一個体を撮ったHD動画はこちら




杉の樹液に興味を示す。


【追記】
※ YouTubeで欧州人のクモ屋さんから以前コメントを頂きまして、Pseudeuophrys属は生息環境を住み分けているかもしれないそうです。(wikipedia参照)


【原文】
Pseudeuophrys erratica is a species of jumping spider that is distributed throughout Europe, although it is not common. P. erratica is normally found under the bark of trees or under rocks on forest fringes. The very similar looking P. lanigera is much more abundant, and is almost only found in or near buildings.[1]

【超訳】
Pseudeuophrys erraticaはヨーロッパ全土に分布するハエトリグモの一種で珍品である。P. erraticaは通常、林縁で樹皮の下や石の下で見つかる。外見のよく似たP. lanigeraP. erraticaよりも個体数が多いが、ほとんど建物の内部またはその近くでしか見つからない。

日本産のPseudeuophrys spp.についてはまた事情が違うかもしれませんが、個人的にちょっと思い当たる節があって面白い(なるほど!)と思いました。
私が主に見つけるのは人家の周りがほとんどです。(ということはイワテ?)
ただ一度だけ、里山の杉の幹で見つけたことがあります。(こちらがヤガタ?)
採集して専門家に標本を鑑定してもらえば謎が解けることでしょう。

これに対して、いつもお世話になっている「クモ蟲画像掲示板」のきどばんさんから次のコメントを頂きました。
サイズが同等の近縁種はこうした棲み分けをすることが多いようですね。
私は埼玉の里山林縁のヒノキ樹皮下でイワテを見つけたことがあります。



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