2012/04/11

オオトリノフンダマシ♀の造網準備(枠糸吹き流し?)



2011年10月上旬

タニウツギ?と思われる潅木の葉先(地上から〜125cmの高さ)に見つけたオオトリノフンダマシ♀(Cyrtarachne inaequialis)。
葉裏にはこの♀が残したと思われる紡錘形の卵嚢が4個釣り下げられています。
前夜は枠糸の存在に気づかず不用意に近づいて水平円網を壊してしまいました。
1時間粘っても網は再建されず。
リベンジとして翌日の夕方に再訪。

(映像はここから。)
クモは葉先から一本の糸に掴まってぶらぶら風に揺れています。
腹面を上に向け、第一脚の先で枠糸に常に触れています。
糸の振動や張力の変化を逃さないよう待ち構えているようです。
造網のためにこれから糸の吹き流しを行うのかと思ったのですが、糸疣を風下に向けていないのが不思議です。
やがて葉先より枠糸を綱渡りして進出。
葉先との往復を繰り返し、枠糸を補強しているのでしょうか。
たるんだ糸を歩脚で手繰り寄せています。
糸は少なくとも二本延びています。
(映像はここまで。)

なんとか造網行動を見届けようと、夕方から夜にかけてクモの傍らで寒さをこらえながら監視してみました。
ところが夜も更けると天気が崩れ雷雨が降り出したので、撤収を余儀なくされました。
クモは雨天になることを予想して(湿度や気圧変化を感知して?)造網を断念したのだろうか?
結局クモの意図が分からず中途半端な記録映像になってしまいました。
(撮れた映像素材を繋いだだけです。)

その後もしつこく何度か定点観察に通ってみたものの、どうも見つけた時期がオオトリノフンダマシのシーズン末期だったようです。
日に日に寒くなり、この♀は卵嚢をガードし続けるだけで寿命を迎えました。
夜間の観察は色々と難しさがありますが、今年こそ造網、捕食、産卵行動などを動画に撮ってみたいものです。

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