2011/03/07

イチモンジチョウ幼虫と寄生蜂の繭



2008年7月下旬

林道沿いのタニウツギの葉にイチモンジチョウLimenitis camilla幼虫を2頭発見。
体表に寄生蜂の白い繭が付着しています(それぞれ10、13個)。
イチモンジチョウ幼虫の体内に産み付けられた寄生蜂の卵から孵化した幼虫が寄生主の血リンパ液を餌として育った後、体表を食い破り造繭したのだろう。
どんな寄生蜂が羽化してくるか気になったので採集して飼育開始。 


持ち帰ったイチモンジチョウ幼虫は食草に全く口を付けず、容器内を時々歩き回るだけです。
突付くと身をよじって反応します。
寄主の幼虫を生かしておいて、他の捕食者から守ってもらうという寄生蜂側の恐るべき企みなのかもしれない。
ある種のコマユバチ幼虫は寄生主の体内ホルモンを操作して(幼若ホルモン分解酵素を阻害)蛹化を遅らせるらしい。(後編:寄生バチの羽化篇へ続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む