2011/03/09

キアシナガバチ創設女王の喧嘩(初期巣の乗っ取り)



2008年5月上旬

軒下に何やら気配を感じて(虫の知らせ)見上げると、キアシナガバチPolistes rothneyi)女王二匹が一つの初期巣を巡り争っていました。
作りかけの優良物件を一方が乗っ取ろうとしているのでしょうか。
肉眼で見ている限りでは「格闘」や「殺し合い」と言うほど深刻そうではなくて、ひたすらくんずほぐれつ揉み合っているだけのような印象。
しかし静止画に撮って拡大して見ると相手にしっかり毒針を向けて戦っていたようです。 


南に面したこの軒下には同じような段階の初期巣が他に3つほど並んでいました(うち2個が古い廃巣)。
お隣の女王が戻る巣をうっかり間違えてトラブルになっただけかもしれません。 


※『あっ!ハチがいる!:世界のハチとハチの巣とハチの生活』晶文社 p112より 引用
「(アシナガバチが)危険なのは働きバチが羽化してからのことで、女王バチが一匹で巣を作っている時期(4月中旬から6月中旬頃まで)は、女王バチに攻撃性はなく、素手で直接つかんだりしないかぎり、刺されることはありません。安心して観察してください。」 
つづく→シリーズ#2

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